森ビル株式会社(東京都港区)と六本木ヒルズ自治会は、都内最大級の盆踊りイベント「六本木ヒルズ盆踊り2025」を8月22日から24日まで開催すると発表した。今年で20回目を迎える同イベントは、六本木ヒルズの夏の恒例行事として定着しており、浴衣姿の参加者がやぐらを囲んで踊る華やかな光景が都会の真ん中に広がる。
多彩な企画と「楽劇 六本木楽」
会場となる六本木ヒルズアリーナには大やぐらが設置され、グルメ屋台や遊戯屋台が軒を連ねる。22日は前夜祭として縁日屋台がオープンし、19時からは六本木ヒルズオリジナル演目「楽劇 六本木楽」が上演される。23日・24日には盆踊りが行われ、午後から夜にかけて祭りならではの熱気に包まれる。
祭りの大きな見どころである「楽劇 六本木楽」は2006年に始まり、今年で17回目を迎える独自の芸能プログラムだ。日本各地の伝統芸能や音楽を取り入れ、西洋のリズムと融合させた舞台で、地域住民やワーカー約150人が稽古を重ねて出演する。今年は石川県金沢市の加賀万歳保存会や能登島半浦町の青年団も参加し、伝統芸能「加賀万歳」や「半浦の秋祭り」を披露。都心にいながら地方文化の魅力を堪能できる貴重な機会となる。
本格グルメと屋台
飲食面でも充実した内容が用意される。六本木ヒルズ内の人気レストランが屋台やキッチンカーで出店し、「鰻處 黒長堂」「南翔饅頭店」「梅蘭」などの名店が特製メニューを提供。さらに「グランド ハイアット 東京」や「クルン・サイアム」、「ニャーヴェトナム」も参加し、多彩な料理を気軽に楽しめる。
子ども向け企画とサービス
ヨーヨー釣りや射的といった昔ながらの遊戯屋台に加え、海をテーマにしたワークショップ「うみのあそびランド」も開催。楽器づくりや魚をモチーフにした工作、釣りゲームや紙芝居などを通じて遊びながら海の豊かさを学べる。また「アトリエはるか」では浴衣の着付けやヘアセットサービスも提供され、来場者はより祭りらしい装いで参加できる。
同時開催のイベント
六本木ヒルズ内では同時期に多彩な夏のイベントも展開されている。東京シティビューでは七夕や星空をテーマにした「天空の星まつり」や松本零士の大規模展覧会「創作の旅路」のほか、「ROPPONGI HILLS ICE! ICE! ICE! 2025」や「ヒルズ グルメバーガーグランプリ2025」も展開され、夏の訪問者に幅広い体験を提供する。
開催概要
- イベント名:「六本木ヒルズ盆踊り2025」
- 期間:2025年8月22日(金)~24日(日)
- 会場:六本木ヒルズアリーナ、けやき坂通り
- 主催:森ビル株式会社、六本木ヒルズ自治会
- 詳細:六本木ヒルズ公式サイトに掲載
六本木ヒルズの担当者は「食や芸能、伝統文化が集まる盆踊りを通じて、地域と人々をつなぐ場を創出したい」と語っている。20回目を迎える今年、都会の中心で体験できる夏の風物詩に注目が集まりそうだ。
編集:梅木奈実 (関連記事: 六本木ヒルズ展望台で「天空の星まつり」 七夕と宇宙を楽しむ夏イベント | 関連記事をもっと読む )
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