台湾の中央気象署は21日、今後1週間は太平洋高気圧の影響を受け、おおむね午後の雷雨を中心とした天気が続くと発表した。週末以降は水蒸気がやや増加し、降雨範囲が拡大する見通しで、来週の午後は雨がさらにやや強まる見込みである。また22日も台北市では38度を超える高温に注意が必要である。
台風13号カジキの予測進路
交通部中央気象署の予報官・黄恩鴻氏によると、現在フィリピン東方にある熱帯擾乱は、23日にルソン島北端を通過し、24日に南シナ海に入って初めて熱帯低気圧へ発達する可能性があるという。なお、台風にまで発達するかどうかについては、引き続き観測が必要である。
もし台風13号(カジキ)に発達した場合の台湾への影響について、「台湾颱風論壇|天氣特急」の報道によれば、現在太平洋高気圧の勢力が非常に強く、熱帯低気圧の前駆となる90Wは高気圧に押されながら西進する見通しである。本日中にルソン島へ上陸し、週末には南シナ海へ入り、その後は海南島方面へ向かうと予測されている。
台湾に接近する可能性はきわめて低く、進路は西進でほぼ固まっており、大きな変数はないとみられている。仮に台風に発達するとしても、南シナ海に入った後でなければ可能性はない。また、今後1週間は西太平洋に新たな台風発生の兆候も見られないことから、台湾は少なくとも今月末まで安全であるとみられる。

週末天気予報
黄恩鴻氏は、週末の2日間は風向きが南東寄りに変わり、水蒸気がやや増加するため、東南部や恒春半島で局地的な短時間のにわか雨が見られると述べた。午後は対流活動が活発化し、西半部や宜蘭地区、花東の山間部で局地的な雷雨が発生する見込みである。25日以降は東寄りの風となり、さらに南方からの水蒸気流入の影響で、花東や恒春半島では短時間のにわか雨が予想され、午後は西半部や宜蘭の山間部で局地的な雷雨が発生し、降雨は週末よりも強まる可能性がある。
気温については、22日の西半部はおおむね34~35度、東半部は31~33度と予測されている。ただし、台北市では局地的に38度を超える高温が発生する恐れがあり、中南部の山沿いでも36度以上となる可能性がある。台北市の高温は週末まで続き、37度前後に達すると見込まれている。
今後1週間はおおむね太平洋高気圧の影響下にあり、明日は各地で曇り時々晴れとなる見通しである。恒春半島では局地的ににわか雨があり、午後は山間部を中心に局地的な雷雨が予想される。
一方で、台風12号レンレンは現在、日本・長崎の南方約120キロ付近に位置しており、熱帯低気圧に弱まる傾向を示している。台湾への影響はないとみられている。

編集:柄澤南 (関連記事: 天気予報》台風12号(レンレン)発生、日本へ接近 台湾は38度超の酷暑も | 関連記事をもっと読む )
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