2025年9月に東京で開かれる世界陸上競技選手権大会にあわせ、東京都は国立競技場周辺で関連イベント「TOKYO FORWARD 2025 for 世界陸上」を実施する。会期は大会期間中の9月13日から21日までの9日間で、ステージエリアとパークエリアの2つのゾーンを通じて、スポーツの価値や東京の魅力を国内外の来場者に伝える狙いがある。大会チケットを持たない人でも楽しめるよう設計されており、都市文化やスポーツを体験できる場として開放される。
台湾メディア《風傳媒》の取材に対し、東京都はイベントの目的や構成、注目ポイントなどについて4項目にわたって回答した。

イベントの狙いとコンセプト
東京都は「世界陸上の東京大会開催にあたり、陸上をはじめとしたスポーツの価値や魅力を伝えていく場を作るとともに、東京の魅力や施策を発信していくことに取り組んでいる」と説明。特に「今回のイベントは、まさに会場周辺において、国内外から観戦に訪れる方々へ、そうした魅力や価値を伝えることを目的としている」と強調した。
注目ポイント:応援の文化を広げる
注目してほしいポイントについては、「スポーツに親しむ方法としては、『する』『見る』が一般的にはあるが、東京都では『応援する』という視点も重視している」とし、ステージエリアでは豪華アスリートによるトークショーを実施。選手の経験談を通じて競技の見方を深めるとともに、出場するすべてのアスリートへの応援を呼びかける。
パークエリア:スポーツ体験と日本文化
パークエリアでは、やり投げ体験やAIによるスポーツ適性診断といった体験型コンテンツを展開。さらに東京の魅力を発信する一環として、書道や侍のパフォーマンス、縁日ブースなど江戸から続く文化に触れられる企画も予定されている。
地域と一体となった演出
東京都は「会場周辺では大会パートナーなどによるブース展開もあり、本イベントもステージエリアとパークエリアで会場を設定しているが、そうした様々な取組が行われることで、会場周辺の賑わいを創出したい」と説明。特に子ども向けの企画も多く準備され、地域住民にも国際大会ならではの雰囲気を楽しんでもらう狙いがある。
世界陸上本番との連動や地域への波及効果については、「本イベントは、会場隣接地で行う一方で、観戦チケットの有無にかかわらず来場することができる」と回答。「パークエリアを中心に、子どもでも楽しめるものを多く準備しているため、近隣にお住いの方々にもお越しいただき、国際スポーツ大会ならではの雰囲気を感じて欲しい」と述べた。
編集:梅木奈実 (関連記事: 世界陸上に合わせた文化イベント「TOKYOわっしょい」9月に東京・行幸通りで3日間開催 | 関連記事をもっと読む )
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