21日も台湾各地はおおむね晴れ時々曇りの天気となったが、太平洋高気圧の勢力が強まり、蒸し暑さが増している。午後は熱の影響で西部や東部の山間部を中心に局地的な雷雨が発生し、とくに山地では大雨となる可能性がある。
台風動向:12号「レンレン」発生、日本へ接近
注目される熱帯系統は二つある。ひとつは九州西方の熱帯低気圧「TD15」で、気象庁によると21日午前に今年第12号台風「レンレン」へと発達。今後は東進して日本九州を直撃する見込みで、台湾への直接的な影響はない。
もう一つはフィリピン東方海上の熱帯擾乱で、西北西へ進みルソン島を通過するとみられる。ただし強い風の影響を受ける海域を通るため、発達は難しく、欧州の気象モデルではすでに進路を追跡できていない。このため台湾への影響もないと予測されている。
週末は酷暑続く 午後は雷雨に注意
気象専門家の呉徳榮氏によると、21日の台湾各地の最高気温は北部で37度、中部で35度、南部で36度、東部で35度に達し、厳しい暑さとなった。午後は山間部に加え、一部の平地でも雷雨の可能性があり、落雷や突風、短時間強雨などの激しい天候に警戒が必要だという。
22日から24日の週末は晴れて酷暑が続き、各地で最高気温が38度を超える恐れがある。外出時は日焼け対策や十分な水分補給が欠かせず、熱中症への注意が呼びかけられている。午後は山間部を中心ににわか雨が発生し、台東や屏東でも一時的な降雨の可能性がある。
25日から27日も晴れ時々曇りの暑い天気が続くが、南方から水蒸気が流れ込み、花東や屏東では局地的に短時間の雨が予想される。大気は不安定な状態が続くため、午後の山間部では雷雨が起きやすく、引き続き注意が必要とされている。

編集:梅木奈実 (関連記事: 台湾と日本の漫画100年史をたどる国際交流展 手塚治虫と蔡焜霖が象徴する時代の物語 | 関連記事をもっと読む )
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