プーチン、ゼレンスキーと会談へ? トランプの電話が戦局を一変させる 2週間以内に実現の可能性

2025-08-19 23:52
トランプ、ホワイトハウスでゼレンスキーや欧州指導者と多国間協議を行うも、会議が一時中断。理由はトランプがプーチンに直通で電話をかけたためだ。(写真/AP)
トランプ、ホワイトハウスでゼレンスキーや欧州指導者と多国間協議を行うも、会議が一時中断。理由はトランプがプーチンに直通で電話をかけたためだ。(写真/AP)
目次

ドイツのメルツ首相は、プーチン大統領がゼレンスキー大統領との「一対一」の会談に同意したことを明かした。この情報は、トランプ大統領とプーチン大統領の電話会談後に得られたもので、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、両者が直接対話を行う初の機会となる。ただし、メルツ首相は慎重な態度を示し、クレムリンが公式な平和案を要求し続けてきたため、プーチン大統領が会談に出席する「勇気」があるかを疑問視すると述べた。

なぜトランプ氏は欧州サミットの途中でプーチン氏に電話をかけたのか?

18日、トランプ氏はホワイトハウスでゼレンスキー大統領や欧州の指導者と多国間協議を行っていたが、会議がいったん中断され、トランプ氏がプーチン大統領に直接電話をかけた。ドイツメディア「ビルト」がこの一幕を最初に報じ、欧州の指導者たちは通話に参加していなかったと強調した。CNNのコメンタリーでは、この電話のタイミングが特に敏感であり、ウクライナ戦争と安全保障の問題が注目されている中、トランプ氏の行動は国際的な注目を集め、アメリカの戦局における立ち位置が再び焦点となったと指摘された。

三者会談はいつ行われるのか?トランプ氏は何を示唆しているのか?

トランプ氏は会議後、欧州の指導者との会談が「非常に円滑に進んだ」と強調し、プーチン氏とゼレンスキー氏の会談を手配したことを発表した。その後、「三者会談」が行われる予定であると述べた。トランプ氏は、「会議が終了した時、ロシアのプーチン大統領に電話をかけ、プーチン大統領とゼレンスキー大統領の会談を手配し始めた。場所はまだ決まっていない。彼らの会談の後は、両大統領と私自身を含めた三者会談が行われる。」と語った。トランプ氏は、これが4年以上続く戦争に対する「非常に良い、非常に早期の一歩」であると直言した。

ゼレンスキー氏の態度に変化があったのか?

ホワイトハウスでの会談終了後、ゼレンスキー大統領は今回の対話を「最も良かった」と形容し、カメラの前で「ありがとう」と叫び、トランプ氏が三者会談に出席することを明確に希望した。トランプ氏は、「ゼレンスキー大統領が望むなら、彼は会談に参加するだろう」と応えた。また、トランプ氏はロシア側が1000人以上のウクライナ戦争捕虜を解放する予定であることを明かした。この詳細は、会談の雰囲気が柔らかくなっていることを示す象徴とされた。 (関連記事: 「台湾有事」に備え 日本・台湾が「異例の覚書」入国情報を共有、中国工作員の流入防止 関連記事をもっと読む

アメリカは「類NATO」部隊を派遣することを考えているのか?

その後の欧州指導者とのサミットで、トランプ氏はウクライナへの停戦体制を支援するために「類NATO」の安全部隊を派遣する可能性を排除しなかった。彼はアメリカ軍を出動させるとは約束せず、むしろ多国籍部隊の協力を重視し、欧州の安全保障の保証として位置づけた。NATOのルトテ事務総長は、アメリカの関与の姿勢が「非常に重要」であると強調し、今後の保障はNATO条約第5条「集団防衛」原則に基づく可能性があると述べた

最新ニュース
インタビュー》「張立齊条項」が帰国の道を閉ざす? 独占声明:政治的見解の共有に何の罪があるのか、改正案は戒厳令時代への後退か
風傳媒現地レポート》建築家・内藤廣「赤鬼と青鬼」展 渋谷で半世紀の思考を振り返る
「台湾有事」に備え 日本・台湾が「異例の覚書」入国情報を共有、中国工作員の流入防止
台湾・台北市長の蒋万安氏、鴻海会長に政界入り要請 行政院長「ゆっくり学ぶ必要」
日本の避難所に防爆扉導入へ 核攻撃に耐えられる施設ゼロの現状
陸文浩の見解:ロシア「キロ級」潜水艦が東シナ海へ 中露が近・遠海で日本を包囲
李忠謙コラム:プーチン氏が示した停戦条件 ゼレンスキー氏に迫る「大阪冬の陣」の選択
天気予報》台風19号「レンレン」きょう発生か 台湾直撃せずも「ダブル台風」警戒
日本と台湾が異例の協力覚書 「台湾有事」に備え中国工作員の潜入防止へ
ゼレンスキー氏、ホワイトハウス再訪 軍装脱ぎ黒スーツ姿でトランプ氏と会談 トランプ氏「停戦不要」を強調
プーチン氏とゼレンスキー氏、戦争3年超で初の首脳会談へ 和平への突破口となるか
台湾文化イベント「We TAIWAN」最高潮 李安監督『恋人たちの食卓』大阪上映、VRやa-Weも登場
【独占】年5千万元節約も82億の追加賠償必要 台湾セメント三元案で「不可思議」な事態が発覚
舞台裏》敵を撃退するか、それとも自滅か?漢光演習は「史上最長・最実戦的」も、台湾の弱点を露呈
大阪・道頓堀で大規模火災 消防隊員2人死亡、4人搬送 観光客で騒然、一蘭道頓堀本館も臨時休業
台湾・民進党に広がる敗北ムード 823リコールと核三住民投票控え、支持者困惑
北京観察》天安門に戦車出現! 九三大閲兵リハーサルで共軍新装備:謎の魚雷がハイテクを示す?
「国民党は米国の信頼を壊している」元トランプ政権高官が異例の警告 台湾が国防を真剣に受け止めなければ、米国の支援は揺らぐ恐れ
トランプ大統領、ウクライナに領土譲渡を要求 「ロシアは大国、ウクライナは違う」と発言か
「裏切られた」ウクライナ激怒 トランプ氏、ロシア制裁見送りと「領土割譲による和平条約」締結を迫る
抗日戦勝80周年講演 「リコールは神経病的」郭岱君氏が台湾政権を批判「台湾は米国の対中封じ込めの餌になるべきでない」
「OHTANI DAY」第4弾 世界限定5枚の直筆サインジャージと「世界唯一」のWWEチャンピオンベルト発売
台湾文化イベント「TAIWAN PLUS」大阪で再び熱狂 台湾グルメ・雑貨に行列、文総「日本の友人が期待する台湾IPに」
台湾と日本の漫画100年史をたどる国際交流展 手塚治虫と蔡焜霖が象徴する時代の物語
阿部マリアも来場 台湾文化祭「TAIWAN PLUS 2025」、4日間で来場10万人突破 台湾グルメに行列
抗日戦争勝利80年、蔣介石の不屈の指導と軍民結束 抗戦史研究者「原爆なくても日本は敗北」
抗戦勝利も笑えず 蔣介石の誤算と「二人」への憂慮が内戦敗北招く
ノーベル平和賞が欲しい!ノルウェーメディアが報じる:トランプ氏、ノルウェー財務相に電話し関税と「受賞の可能性」を議論
順風満帆が一転暗転? ゼレンスキー氏、政権最暗黒の時を迎える:側近擁護で国内の反汚職看板を破綻、トランプ氏にアラスカ和談からも排除され
【ゴルフ】山下美夢有選手、全英女子オープン初制覇を語る 支えてくれた家族や北陸のファンに感謝
台湾女性、渋谷スクランブル交差点で写真撮影 日本のネットユーザーは反発
共和党が「台湾カード」を放棄?トランプ氏が早くも「彼」を意思疎通の橋渡し役に決定 政府が孤立化の恐れ
台湾の夜市でおすすめ屋台料理:北部の冷製おつまみ 多彩な組み合わせが可能!
中国、西南国境に「鉄壁の要塞」 新蔵鉄道着工で中印摩擦に新たな変化
インド・モディ首相、農民保護と国内生産を強調 米国関税に対抗姿勢
トランプ氏の関税戦争は成功か 台湾の元立法委員・蔡正元氏が警告「米国に2つの深刻な結果、世界は備えを」
自民・河野太郎氏、参院選敗北は「有権者に届かなかったメッセージ」と指摘 党執行部の刷新求めFCCJで講演
【独占インタビュー】一青妙|10年かけて完成した長編小説『青色之花』 家族と記憶が交錯する真実を描く
<独占インタビュー> 台湾インディーズバンド浅堤ボーカル・依玲さん、初のエッセイ集を刊行
台湾・台中市が「鳥取しゃんしゃん祭」に参加 日台の観光・文化交流を深化
台湾・頼清徳総統が「終戦」を強調 医師で評論家の沈政男氏「親日的な台湾独立の歴史観」
2週間で資産が90億ドル増加?ソフトバンク孫正義氏、AI熱で日本長者番付2位に浮上
北京観察》終戦80年を外交舞台に 台湾問題を持ち出した対日批判は異例
TICAD9開幕目前に東大教授の遠藤貢氏が講演 アフリカの現状と国際関係、日本の関与のあり方を分析
第9回アフリカ開発会議(TICAD9)、8月20日から横浜で開催 日ア共創の新時代へ