2025年8月29日(金)から9月7日(日)まで開催される「第21回大阪アジアン映画祭(Osaka Asian Film Festival, OAFF)」の審査委員が決定した。コンペティション部門と芳泉短編賞の両部門で、アジア映画の新たな才能を見極める審査が行われる。
コンペティション部門の審査委員
コンペティション部門では、全11作品を対象に「グランプリ(最優秀作品賞)」と「来るべき才能賞」が選定される。審査委員には以下の3名が就任する。
- フー・ティエンユー監督:『本日公休』(2023年/OAFF2023)で黒澤明賞を受賞。
- 日高七海:インディ・フォーラム部門上映作『夢と進路』『結局珈琲』などで注目を集める俳優。
- ワン・グォシン監督:クロージング作品『好い子』を手がけた映画監督。
彼らは最新のアジア映画から革新的な作品と才能を選び出す役割を担う。
芳泉短編賞の審査委員
芳泉短編賞は、映画祭で上映される60分未満の日本初上映作品を対象とする賞で、短編映画の新たな可能性を評価する。審査委員には次の3名が決まった。
- ジュン・リー監督:『クィアパノラマ』や『香港の流れ者たち』(2021年)で知られる香港出身の監督。
- 劉文兵:大阪大学大学院人文学研究科准教授で、映画研究を専門とする学者。
- ジオ・ロムンタッ:フィリピン映画界で活躍する新進気鋭のプロデューサー。
アジア映画の多様性を示す映画祭
今回の発表は、映画祭における審査体制を明らかにするものであり、アジア映画の多様な表現と新たな才能を世界に紹介するという大阪アジアン映画祭の意義を改めて強調するものとなった。