アメリカ発祥のピザレストラン「シェーキーズ」の最新店舗「シェーキーズ新宿セノビル店」が、昨年12月に新宿駅東口徒歩3分の立地にオープンした。現在は期間限定で「南太平洋フェア」を展開し、ファミリー層や在日外国人を中心に多くの客で賑わっている。

《風傳媒》はこのほど、同店を実際に訪れ、店内の様子や限定メニューを取材。現場では、ピザ生地から一枚ずつ作るこだわりの工程や、台湾をはじめとする海外からの旅行者へのメッセージについて、店舗関係者から直接話を聞いた。

店舗では現在、一年を通じた企画「シェーキーズ ワールドツアー」の第三弾として「南太平洋フェア」を実施中で、9月30日までの期間限定で提供される。オーストラリアの定番料理「ミートパイ」をアレンジした「ミートパイ風ピザ」、ツナとマヒマヒ(シイラ)をココナッツと焼き上げた「ツナとマヒマヒのポリネシア風ピザ」、マカダミアナッツやバナナ、キウイをハニーバターソースで仕上げた「ハニーマカダミアピザ」に加え、蒸し鶏とココナッツソースを組み合わせた「チキンファファ風スパゲッティ」など、南国気分を味わえる個性的なメニューが登場している。

シェーキーズの特徴は、店内で生地から一枚ずつ作り上げるこだわりにある。シェーキーズ専用の小麦粉を使用し、こね上げた生地は約4時間かけて発酵。その後、冷蔵庫で18時間寝かせて熟成させる。熟練したスタッフが丁寧にローリング作業を行い、一枚一枚を仕上げている。こうした手間を惜しまない製法が「薄くて何枚でも食べられるクリスピーなアメリカンタイプのピザ」の美味しさを支えている。

また、シェーキーズ名物の「フライドポテト」も人気メニューの一つ。じゃがいもをスライスするところから店内で調理する独自のスタイルで、プレーン味やスパイスを効かせた味など複数のバリエーションを揃える。他の飲食店では見られないオリジナルだという。サラダバーやライス、カレー、スープも食べ放題で、ピザは常時20種類以上を用意。スペースの都合で全種類は並ばないが、希望すればリクエストに応じて調理してもらえる。テイクアウトにも対応し、近隣のホテルで楽しむ観光客も多い。

ドリンク面では、ソフトドリンクやノンアルコールカクテルのほか、800円を追加すると生ビール、ハイボール、レモンサワー、ジンなどのアルコールがセルフサービスで飲み放題となる。この価格設定について店舗側は「日本では珍しく、非常にお得」と説明する。 (関連記事: 皮蛋豆腐ではない!日本人が超怖がる台湾の食べ物「99%が食べたことがない」:宇宙人のようで、マンゴーよりも珍しい? | 関連記事をもっと読む )
記者の「外国人客は多いか」との問いに対して、店舗側は「新宿は外国人が多いが、観光客よりも日本に住む外国人の方が多い」と答えた。さらに「台湾からの旅行者にぜひ紹介してほしい」として、「ピザは世界中で親しまれる食べ物なので、寿司以外の日本体験として家族で楽しんでいただければ」とメッセージを寄せた。