リコールと国民投票が終結した後、前総統の蔡英文氏は本日(24日)午後、賴清德総統の官邸を訪れ、賴氏および蕭美琴副総統と、近年変化の激しい内外情勢について意見を交わした。賴氏によれば、蔡氏は自身の経験を共有するとともに、自身と蕭氏に激励を送ったという。
賴氏はフェイスブックで、7月26日と8月23日のリコール案件、さらに第三原発再稼働の国民投票がいずれも一区切りを迎えたことに言及した。そのうえで、蔡氏、蕭氏と三人で一致して確認したのは、民主主義の価値は多様な声がきちんと聞かれることにあり、討論を通じてより大きな合意を形成し、それが国家を前へ進める原動力となる、という点であった。
賴氏は、今後直面する挑戦にあたり、国民の声を前進の力に変え、国民と共に手を携えて「一歩一歩、台湾をより良い未来へ導く」と強調した。
蔡氏もまた、台湾は内外に多くの挑戦を抱えていると述べ、賴氏にエールを送り「困難な時代だからこそ、より多くの努力と団結が必要だ」と強調した。さらに、会合では国内外の情勢や今後の展望について幅広く意見を交換したと明かした。そのうえで、「国は一つしかない。台湾が困難に直面すればするほど、より強く団結しなければならない。国家が安定して前進し続けられるよう、社会は賴清德総統、蕭美琴副総統、そして政権チームを引き続き支えてほしい。共に愛する台湾のために努力しよう」と呼びかけた。
編集:柄澤南 (関連記事: 台湾第3原発再稼働の国民投票、賛成多数も不成立 頼清徳総統「結果を尊重、原発政策は3原則を堅持」 | 関連記事をもっと読む )
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