世界的スキンケアブランド「The Ordinary(オーディナリー)」は、日本のコンビニエンスストア文化を取り入れた期間限定ポップアップストアを、8月23日から31日まで下北沢のreload ENTRANCE HALLで開催している。24日、記者が現地を訪れ、店員から直接説明を受けた。

店内は自動ドアのチャイム音や冷蔵ケース、ゴミ箱まで忠実に再現され、床のデザインや手書きのPOPも含めて「どこから見てもコンビニ」と思わせる徹底した空間づくりが特徴だ。さらにSNS発信用のフォトスポットやモニター演出も用意され、下北沢駅には広告看板も掲出されている。

中央に並ぶのは、ブランドの代表製品「ナイアシンアミド10%+亜鉛1%」の美容液。毛穴ケアを目的としたベストセラーで、30mlは1,100円、60mlでも1,980円と手頃な価格設定だ。店員は「広告やパッケージのコストを極力削減し、成分の質に投資することで価格を抑えています」と説明した。同製品はカナダ・トロントの本社とラボ、工場で製造され、世界中に供給されている。

今回のポップアップで目玉となっているのが「オーディナリーな米」だ。2025年に収穫された新潟県産コシヒカリを、価格高騰前の水準で販売。ブランドが掲げる「良質を手頃に」という哲学を象徴する試みで、購入は1人1袋に制限されている。店員は「農家や卸業者と協力し、私たちの考えに共感していただいたことで実現しました」と語った。

限定アイテムも注目を集める。弁当箱に見立てた「スキンケア弁当セット」は、美白・保湿・エイジングケアなど4種類の肌悩みに合わせて構成され、「どれを選べばよいか迷う方にも分かりやすいセットになっています」と店員は強調する。また「おにぎりリップバーム」は、コンビニ定番のおにぎりを再現したパッケージで、ペリペリと剥がして開けるユニークなデザインだ。 (関連記事: The Ordinary、下北沢で初のポップアップ コンビニ風空間でスキンケア体験 | 関連記事をもっと読む )

さらに、3,300円以上の購入者にはオリジナルバッグと缶バッジが進呈される。缶バッジは購入額に応じて複数もらうことが可能で、会場限定デザインとして人気を集めている。LINE公式アカウントをフォローすれば、水やアイスクリームが無料で配布されるサービスも実施されており、来場者を楽しませる工夫が随所に見られる。