日本列島は高気圧に覆われ、各地で危険な暑さが続いている。東京都心では27日午前10時42分に35.3度を観測し、10日連続で最高気温が35度以上の「猛暑日」となった。これは2022年に並んでいた最長記録を更新したものである。また、今年の「猛暑日」の日数も累計23日に達し、過去最多を記録した。

各地で35度を超える危険な暑さ
気象庁によると、徳島県美馬市では38度を観測したほか、群馬県桐生市と埼玉県熊谷市で37.4度、富山市で37.1度、名古屋市で37度を記録。鳥取県米子市、福島県会津若松市、大津市、福岡市など全国31地点で「猛暑日」となった。これに伴い、多くの自治体に熱中症警戒アラートが発表された。
東京で相次ぐ熱中症搬送と死者
東京都心では今年に入ってから累計で22日間「猛暑日」となり、こちらも過去最多の2023年に並んでいたが、21日で更新となった。東京都消防庁によると、21日午後3時までに都内で少なくとも36人が熱中症の疑いで搬送されており、年齢は8歳から92歳まで。16人が中等症、20人が軽症とされる。また、東京都監察医務院は20日に3人が熱中症の疑いで死亡したと発表した。
気象庁の定義と注意呼びかけ
気象庁は、最高気温が25度以上を「夏日」、30度以上を「真夏日」、35度以上を「猛暑日」と定義している。消防庁は「喉が渇く前に水分を補給し、冷房や扇風機を適切に使用することで熱中症を防いでほしい」と注意を呼びかけている。 (関連記事: ビッラモレッティ、渋谷で試飲イベント「Italia Terrace」開催 | 関連記事をもっと読む )
編集:梅木奈実
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