「北米貿易の砦」形成へ 米財政赤字40年ぶり高水準 トランプ氏の“洗産地”批判受け、メキシコが中国製品にメス

2025-08-30 23:03
アメリカと隣国のカナダ、メキシコは関税の対立に陥っている。(AP通信)
アメリカと隣国のカナダ、メキシコは関税の対立に陥っている。(AP通信)
目次

アメリカの南の隣国として、またトランプによる関税の脅威を最初に受けたメキシコが、一度硬い立場を保っていたが、態度が緩和し始めているようである。最新の情報によれば、メキシコ政府は9月に提出予定の2026年度予算案において、中国製品の関税を引き上げ、自国企業を「安価な輸入品」から守ることを計画しており、これがトランプの要求への対応にもなる。

ブルームバーグが三名の情報筋を引用して述べたところによると、メキシコの今回の関税引き上げの範囲は、主に自動車、繊維製品、プラスチックといった主要な輸入品を含む見込みで、国内製造業者を中国の補助金競争から守ることを主な目的としている。一人はさらに補足として、中国以外の他の「アジア諸国」もより高い関税に直面する可能性があると述べた。しかし、現在のところ新しい関税率は明確ではなく、案は随時変更される可能性がある。

年度予算案は国会での承認が必要であるが、現職メキシコ大統領クラウディア(Claudia Sheinbaum)の所属政党とその盟友は、参議院、下院の双方で2/3の絶対多数を握っているため、危機や疑念は基本的に存在せず、予算案は9月8日に国会審議に送られる予定である。

しかし、このようなメディアの報道に対し、メキシコ大統領府や経済省は何らの回答も寄せておらず、財務省もコメントを拒否した。

2025年初頭に新大統領が就任して以来、トランプ政権はメキシコに対し、中国からの輸入品に対する関税をアメリカ並みに引き上げるよう圧力をかけ続けている。両国間の交渉過程で、メキシコの当局者は「北米要塞」(Fortress North America)という構想を提案し、これを通じて中国からの過剰な商品流入を制限し、米国、メキシコ、カナダ3カ国間の貿易および製造業の協力を強化することを計画している。この概念は、アメリカ財務長官のベッセント(Scott Bessent)からの支持も得ている。

2025年1月12日,メキシコ大統領薛恩鮑姆が就任100日を記念したイベントで演説を行う。(AP通信)
2025年1月12日,メキシコ大統領薛恩鮑姆が就任100日を記念したイベントで演説を行う。(AP通信)

新興市場のベテランアナリスト、孫寧は、「今年、中国はラテンアメリカ地域への輸出を大幅に増加させ、その一部がアメリカへの輸出の減少を相殺している。(関税引き上げは)アメリカ人を喜ばせる意図だけでなく、メキシコは自国の製造業基盤を保護する必要がある。私は、メキシコがこれから経済と外交政策においてアメリカと一致する方針を保つだろうと予測している」と述べている。

アメリカの圧力と貿易摩擦

アメリカはメキシコ最大の貿易パートナーとして、廉価な中国製品の流入を市場で抑制するよう絶えず圧力をかけており、その一部はトランプが「これらの製品」の最終目的地がメキシコを経由してアメリカに向かうこと、いわゆる「原産地偽装」モードから来ている。一時、高関税を科されたメキシコは、7月にトランプを説得して一時的な例外を認めさせ、交渉の余地を得ることに成功した。 (関連記事: 台海衝突なら20万人の在台フィリピン人をどう守るか 外相「北京に協力を求める可能性」 関連記事をもっと読む

メキシコからアメリカに輸入されたトマト。(AP通信)
メキシコからアメリカに輸入されたトマト。(AP通信)

中国車のメキシコ市場占領

近年、中国の自動車ブランドはメキシコ市場で急速に勢力を拡大している。中国の乗用車協会(China Passenger Car Association)の統計によれば、現在のメキシコはロシアを超えて、中国車にとって世界最大の輸出目的地となっている。

最新ニュース
大阪万博の大屋根リング保存へ 防火規定除外案を軸に検討、9月にも結論
ネットマーブル、東京ゲームショウ2025に初出展 『七つの大罪:Origin』と『モンギル:STAR DIVE』を試遊可能に
急成長するプラントベース市場に新星 「エクリプス ミルク」9月日本初上陸
台海衝突なら20万人の在台フィリピン人をどう守るか 外相「北京に協力を求める可能性」
「誰が中国に立ち向かう決意を欠くのか」 米WSJ社説が警告 台湾は抑止に本気でも米国は武器供与遅延に課題
台湾に毎日240万件のサイバー攻撃 米研究所「北京は兵を使わずネット攻撃で統一狙う可能性」
抗日戦争80年 中国共産党の貢献は誇張か 米大学研究員・郭岱君氏「紅軍の行動が蔣介石を後押し」
台湾の蘇鈺淳監督、新作『メイメイ』がPFFで上映決定 《風傳媒》が荒木啓子総合ディレクターに独占取材
舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」 全プログラム発表 10月1日開幕へ
万博「WORLD YOSAKOI DAY」開幕 濵田知事「高知の熱気を世界へ」
万博インド館で「Kochi-DAY」開催 日印をつなぐ“二つのコーチ”交流セレモニー
Peatix、コミュニティの力を社会へ 新体制・アワード開催・夏の自由研究特集で展開加速
六福村や内湾老街を超えた!台湾・新竹で199万人を魅了する絶景スポット
エキュート品川が開業20周年 限定スイーツや「高輪はちみつ」商品、スタンプラリーも展開
静岡にバンダイ新工場併設「BHC PDIIミュージアム」誕生 プラモデル製造体験でホビー文化を発信
英国空母打撃群「プリンス・オブ・ウェールズ」東京寄港 駐日英国大使館が日英関係記念動画を公開
「PFFアワード2025」最終審査員が決定 795本の応募から22作品を選出、10代監督作も入選
PFFプロデュース第30回作品『メイメイ』、第47回ぴあフィルムフェスティバルで世界初上映へ 姉妹俳優が豊橋ロケで共演
台湾頼清徳総統の不支持率が6割超 日本の小笠原欣幸教授「民進党は極めて厳しい局面に」
舞台裏》蔡英文前総統の元側近エリート・鄭亦麟氏 再生可能エネルギー汚職疑惑、検察の盗聴で発覚
エキュート大宮で「SDGsフェア」開催 アップサイクル雑貨やグルメ30商品で社会貢献
夏珍コラム:台湾リコール全敗で窮地 民進党・柯建銘氏は「どこで誤った」のか
TSMCの2ナノ技術流出事件、3人を起訴 最長14年の実刑求刑へ
陸文浩の見解:中露潜水艦が東シナ海で初の連合巡航 同日に台湾海峡で「海空一体演習」 その狙いとは
北京観察》九三軍事パレードを前に日中で世論戦勃発 日本は560億円で国際イメージ刷新、中国メディア「何を恐れているのか」
台湾リコール敗北の余波 頼清徳総統と民進党院内総務・柯建銘の対立が表面化
食料安全保障とブルーエコノミーで日ア連携強化へ TICAD9公式サイドイベント開催 石破首相が登壇
台湾籍の男を逮捕 帰宅途中の女性を500m尾行し都内マンション侵入か 警視庁が捜査
賴清徳氏、党団改選を示唆 柯建銘総召に辞任圧力 民進党内で「反柯」と「同情」が交錯
米政府、インテルに57億ドル出資し9.9%株取得 CHIPS法で半導体主権を確保
【新新聞】トランプ政権、医薬品輸入関税を大幅引き上げへ ジェネリック協会は生存力強化策を政府に要請
累計50万人動員の初音ミクイベント「マジカルミライ」 2025年は没入型ライブ&展示で最大規模開催、テーマは「星河一天」
トランプ政権、留学生・記者ビザに最長期限を設定 中国人記者は90日限定
頼清徳政権、連続リコール失敗で内外に動揺 米日との信頼再構築が課題に 東大研究者が頼清徳総統に政策修正を提言
張鈞凱コラム:抗戦は誰が戦ったのか?彼らは予想外の答えをくれた!
メリーチョコレート、期間限定ハロウィンスイーツ発売 黒猫やおばけの「ハロウィンクッキー」が新登場
AKOMEYA TOKYO、梅田ルクア大阪に初出店 厳選米と1,450種類の食文化アイテムを展開
NBAスター選手フィギュアが登場!「NBA Ballers Vol.1」NBA Store Japanで販売開始
第21回大阪アジアン映画祭:ルイス・クー主演『私立探偵』と筒井真理子主演作が追加上映決定
和風ホラー『ウツロマユ』Switch豪華版が11月27日発売 設定資料集やサントラ付き限定特典も
台湾の声を世界へ 《島の聲》が大阪万博で初演 杜思慧監督「台湾の信仰と多様性を届けたい」
大阪・関西万博で《We TAIWAN》初公演 台湾国旗を背景に堂々の舞台演出、観客から大反響
陸文浩氏の視点:中国軍機、台海で昼夜を問わぬ異常活動 Ro-Ro船団を護衛し南下集結か
JICAが「アフリカ・ホームタウン」構想を発表 外務省「移民受け入れ報道は事実無根」新交流事業をめぐり誤情報を否定
論評:台中市長・盧秀燕がカギを握る 国民党リーダー争いの行方