中国は今日、「中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念式典」(93軍事パレード)を開催した。大規模な軍隊の行進や陸海空軍の武器が天安門広場前で披露され、力強さをアピールした。中国の習近平国家主席は、中国人民解放軍が世界一流の軍隊を迅速に整備し、国家の主権と統一、領土の完全を堅持する必要があると強調した。また、中華民族の偉大な復興を実現するための戦略的支援を提供し、世界の平和と発展により大きな貢献をするとの意義を述べた。

本日、北京で93軍事パレードが行われ、出席した国際的な要人にはロシアのプーチン大統領や北朝鮮の金正恩党委員長が含まれ、「中ロ朝」3カ国の首脳が同じ舞台に立つという稀な機会となった。パレードは約70分間にわたり、順次、空中護旗隊、歩兵隊、戦旗隊、装備隊、空中編隊が天安門広場を通過した。台湾からは、前国民党主席の洪秀柱が出席した。

習近平国家主席は開幕の辞で、「今日は共に歴史を記憶し、先人を追悼し、未来を切り開く。中国人民抗日戦争は、極めて厳しく壮絶な偉大な戦争であり、中国共産党が提唱した抗日民族統一戦線の旗の下、これは外敵の侵略に対する初めての完全な勝利であった。中国人民は巨大的な民族的犠牲を払って人類文明を救い、世界平和を守るために重要な貢献をした」と述べた。

習近平は、「歴史は私たちに警鐘を鳴らしている。人類の運命は共にあり、各国、各民族は平等に扱い、和睦を保ち、助け合わなければ、共通の安全を守ることはできず、戦争をなくし、歴史の悲劇を繰り返さないことができない」と述べた。
また、習近平は「中華民族は強暴に屈しない偉大な民族であり、かつて正義と邪悪、光明と闇の生死を賭けた戦いにおいて、中国人民は立ち上がり、国家の生存をかけ、民族の復興をかけ、人類の正義をかけて戦った」と強調した。

習近平は、「今日、人類は再び平和か戦争か、対話か対立か、共栄かゼロサムかという選択に直面している。中国人民は歴史の正しい側に立ち、平和発展の道を堅持し、各国の人民と共に人類運命共同体を築く」と述べた。 (関連記事: 中国、9月3日に「93軍事パレード」 中国の学者が警鐘「2027年に台湾武力解決の可能性」 | 関連記事をもっと読む )

習近平国家主席は、「中国人民解放軍は常に党と人民から完全に信頼される英雄的部隊であり、全軍の兵士は神聖な任務を忠実に遂行し、世界一流の軍隊の建設を加速させ、国家の主権と統一、領土の完全を堅持し、中華民族の偉大な復興を実現するための戦略的支援を提供し、世界平和と発展により大きな貢献をする」と述べた。