東京都世田谷区野沢の路上で9月1日午後1時半ごろ、韓国籍の自営業女性(40)が刃物で首を切り付けられ、病院に搬送後に死亡する事件が発生した。警視庁は殺人事件として捜査を進め、現場から逃走した30歳の韓国籍の男を羽田空港で確保した。女性の交際相手とみられ、今後任意で事情を聴き、容疑が固まり次第逮捕する方針だ。
血まみれで倒れる女性
1日午後1時35分ごろ、通行人の男性から「女性が血だらけで倒れている。男が逃げた」と110番通報があった。警察官が駆けつけたところ、女性は首に深い傷を負い血を流して倒れており、搬送先の病院で午後3時前に死亡が確認された。凶器は現場で見つかっておらず、持ち去られた可能性がある。
羽田空港での身柄確保
目撃情報によると、男は黒い半袖シャツに長ズボン姿で国道246号方向へ逃走したとみられていた。警視庁は3キロ圏内で緊急配備を敷き、行方を追っていたが、夕方になって羽田空港の国際線ターミナルで男の身柄を確保した。逃走経路や目的地を調べるとともに、犯行に至った経緯を捜査している。
事前に交番へ相談
捜査関係者によれば、女性は8月下旬に都内の交番を訪れ、「交際していた韓国籍の男性に別れ話を切り出したところ、トラブルになった」と相談していた。男は最近来日したとみられ、警視庁は交際関係のもつれが事件の背景にあるとみて慎重に調べている。
現場の様子と住民の不安
事件現場は東急田園都市線・駒沢大学駅から北東約500メートルの住宅街で、商店や住宅が混在する地域。近隣に住む70代の女性は「午後に出かけた際、道路が血に染まっていて衝撃を受けた。長年住んでいるが、こんなことは初めてで本当に怖い」と声を震わせた。別の住民からも「昼間にサイレンが鳴り響き驚いた。早く犯人を捕まえてほしい」と不安の声が相次いだ。
今後の見通し
警視庁は防犯カメラ映像の解析を進め、男が事件後どのような行動をとったのかを追跡している。現場近くで発生した真昼の凶行は地域社会に大きな衝撃を与えており、警察は住民に注意を呼びかけながら、殺人事件として全容解明を急いでいる。
編集:梅木奈実 (関連記事: インドネシア全土で暴動拡大 配達員死亡が引き金、国会自肥と警察暴力に国民の怒り爆発 | 関連記事をもっと読む )
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