沖縄県で台湾人旅行者と台湾籍インストラクターの2人が死亡する事故が発生した。台北市在住の28歳男性と、沖縄在住の24歳インストラクターが8月31日、恩納村の万座海岸近くでのダイビング中に行方不明となり、約4時間後に水深30メートルの海底洞窟で発見された。2人は病院に搬送されたが、いずれも死亡が確認された。
ダイビング中の事故
地元メディア「RBC琉球放送」などによると、死亡したのは沖縄在住の台湾籍ダイビングインストラクターと、日本を観光で訪れていた28歳の台湾人男性。事故は31日午後1時45分頃に発生した。参加者5人は船で人気スポットに到着し、その日3回目の潜水に挑んでいたという。
しかし入水後にトラブルが発生し、全員が一時行方不明となった。現場付近の別のダイビングショップのインストラクターの協力で、3人の旅行者は無事浮上できたが、インストラクターと28歳男性の姿は確認できなかった。
海底洞窟で発見も死亡
仲間の3人が戻らないことから、船長は午後3時頃に第11管区海上保安本部へ通報。捜索が行われ、午後5時30分頃に水深30メートルの洞窟内で2人が発見された。発見時すでに意識はなく、その後病院で死亡が確認された。事故の詳細は現在、海上保安署が調査を進めている。
台湾当局の対応
台湾交通部観光署によると、死亡したインストラクターは沖縄在住、もう一人の男性は自由旅行で現地を訪れていた。旅行会社のツアーではなく、個人で参加したダイビング活動だったという。
観光署は「邦人旅行者の安全確保に努める」とし、在日代表処那覇分処を通じて関係機関と連携を図っている。 (関連記事: 台湾籍の男を逮捕 帰宅途中の女性を500m尾行し都内マンション侵入か 警視庁が捜査 | 関連記事をもっと読む )
編集:梅木奈実
世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版X:@stormmedia_jp