台湾・中央大学の呉徳栄・大気科学系兼任副教授は9月1日、最新の気象解析について解説し、今後の天候に注意を呼びかけた。1日から3日にかけて南方からの湿気が増加し、午後を中心に局地的な雷雨が発生する恐れがあるという。また、琉球付近の熱帯擾乱は北上後に日本付近で東北方向へ進路を変える見通しで、日本に到達する際には台風へ発達する確率が約50%に達すると予測されている。
週末にかけて雷雨・ひょうの可能性
呉氏によると、1日から3日にかけては全国的に「晴れ時々曇り」の天気となるものの、東部や恒春半島では局地的なにわか雨が発生する可能性がある。午後は山間部を中心に雷雨や強いにわか雨が起きやすく、一部は平野部にも及ぶとみられる。落雷、突風、ひょうを伴う恐れがあるため警戒が必要だ。
来週は猛暑復活、北部で38度予想
4日から6日にかけては全国的に晴天が広がり、各地で厳しい暑さとなる見込み。特に北部では最高気温が38度に達する可能性があり、紫外線も危険レベルとなることから、熱中症対策や日焼け対策が不可欠だ。午後は引き続き山間部で局地的な雷雨が予想されている。
熱帯擾乱の動向と台風発達の可能性
7日以降は再び南方からの水蒸気が増加し、全国的に「晴れ時々曇り」の天気が続く。北台湾では依然として暑さが残り、午後は局地的な雷雨が予想される。
さらに、欧州の気象モデルによれば、琉球東方に位置する熱帯擾乱は当初の発達確率30%から上昇し、日本に接近する段階で台風に発達する確率が50%に高まる可能性がある。モデルのシミュレーションでは北寄りに進路を取り、琉球東方を通過した後に東北方向へ進む傾向が示されている。ただし、個々のシナリオにはばらつきが大きく、一部のみが軽度の台風強度に達するため、動向は依然として不確実であり、今後の観測と解析の更新に注意が必要だ。

編集:梅木奈実 (関連記事: 台北観光スポット》台北101の魅力再発見 高さごとに変わる絶景の表情 | 関連記事をもっと読む )
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