インターネットメディアにおいて、台湾最大野党・国民党の鄭麗文(テイ・レイブン)主席が3月12日に中国共産党の習近平総書記によるトップ会談(鄭・習会談)を正式に開催するとの報道が流れた。
3月12日は「中国革命の父」として知られる孫文(孫中山)の没後101周年紀念日にあたる。もしこの日に会談が実現すれば、中台が共同で孫文を追悼するという象徴的な光景が展開されることになると、大きな注目を集めていた。
国民党側が公式に否定 台北での記念行事に出席
しかし、台湾メディア『風傳媒』の取材により、国民党側は同日、鄭主席が台北市の国父紀念館で執り行われる孫文没後101周年の記念行事を主宰する予定をすでに組んでいることが明らかになった。
国民党の蕭旭岑(ショウ・キョクシン)副主席も『風傳媒』に対し、「3月12日に党首会談が行われるという噂は事実ではない」と明言し、報道を否定した。
開催延期の背景に北京の政治過密スケジュール
党首会談が3月12日に開催されない理由として、北京側の過密な政治日程が挙げられる。
- 3月上旬: 中国の最重要政治会議である「両会」(全国人民代表大会・全国政治協商会議)が4日および5日から開催される。
- その後: トランプ米大統領の訪中という外交上の「ビッグイベント」が控えている。
これらの外交・政治日程を考慮すると、「党首会談」は今年の夏以降までずれ込む可能性が浮上している。
「会うこと」自体が目的ではない 実質的な合意を模索
『風傳媒』の分析によれば、「党首会談」の開催自体はすでに北京側と合意済みであり、国共両党の間でシンクタンク・フォーラムを再開させるなどの準備が進められている。
焦点は現在、以下の2点に絞られているという。
- 開催のタイミング
- 具体的な会談アジェンダ(議題)
両党の実務者レベルでは、「単にトップ同士が握手をするだけの会談では意味が薄い」との認識で一致している。台海情勢の安定化に寄与し、両党トップ会談の政治的意義を内外に示すための適切な時期と議題を、現在慎重に調整中である。
北京訪問後は即座に訪米へ 米中バランス外交を鮮明に
鄭主席は、北京訪問を終えた後、間髪入れずに米国を訪問する予定だ。これは北京とワシントンの双方に対して、国民党の「均衡(バランス)外交」をアピールする狙いがある。関係筋によると、米国側もすでに鄭主席に対して積極的な招待を送っているという。
台湾ニュースをもっと深く⇒風傳媒日本語版 X:@stormmedia_jp
編集:梅木奈実













































