中国の「写真盗用」と「名称模倣」に抗議 大阪春節祭が来年から「台湾」を冠し改名へ
中国側によるイベント名の模倣や写真の無断盗用による混同を防ぐため、大阪の華僑界は来年から「大阪春節祭」を「大阪台湾春節祭」へと改名し、台湾ブランドを明確にする方針を固めた。(写真/flickr@hans-johnson提供)
台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表(大使に相当)は23日、大阪中華学校で前日に開催された「第24回大阪春節祭」について、来年よりイベント名を「大阪台湾春節祭」に正式変更する方針を明らかにした。近年、中国側が類似した名称を使用したり、台湾側の活動写真を無断転用して宣伝に利用したりするなど、意図的な混同を招く事態が相次いでいることを受け、明確な差別化を図る狙いだ。
中国側による「写真盗用」と「なりすまし」の実態
李代表は自身のフェイスブックで、大阪中華総会が主催した同イベントの盛況ぶりを報告した。当日は5000人から6000人近い来場者が詰めかけ、会場には台湾風唐揚げ(大鶏排/塩酥鶏)、牛肉麺、タピオカ、割包(グアバオ)、胡椒餅、葱抓餅など、台湾を代表するB級グルメの屋台が並び、香ばしい匂いと共に長蛇の列ができた。
しかし、李代表によると、イベントの合間に現地の華僑界リーダーらと名称問題について協議した際、中国側の悪質な行為が浮き彫りになったという。中国側は近年、従来の「大阪中国春節祭」から「中国」の二文字を削除し、台湾側のイベントと全く同じ名称で対外宣伝を行っている。さらに、台湾側のイベント写真を盗用して宣伝素材とするなど、「魚目混珠(ぎょもくこんしゅ:本物と偽物をすり替える)」の言葉通り、卑劣な手段で一般市民の誤認を誘っていると厳しく批判した。
「台湾」を明記しブランドを鮮明化、全会一致で採択
これに対し、大阪中華総会の葉山祐造会長が、来年からイベント名を「大阪台湾春節祭」と改めることを提案。この提案は、会場を訪れていた僑務委員会の李妍慧副委員長や華僑界の代表者らから全会一致で支持された。
今年の春節祭は、関西華僑界の団結と文化継承を示す重要な場となった。ステージでは、獅子舞やテクノ・サンタイシ(電音三太子)、優雅な伝統舞踊、国楽、演歌などが披露され、伝統と現代が融合した台湾文化の多様性が示された。東京から駆けつけた李逸洋代表は挨拶の中で「日台関係は良好であり、民間交流も日々活発化している。台湾の半導体産業は世界トップレベルにあり、経済発展の展望は明るい」と述べた。
中山泰秀氏ら日本の政治家も続々と支持を表明
また、衆議院選挙直後の多忙な時期にもかかわらず、多くの日本の政治家が来場してエールを送った。特に元外務副大臣・防衛副大臣の中山泰秀氏は、祖父の代から三代続く親台派として知られる。今回の選挙では小選挙区で敗北したものの比例代表で復活当選を果たしており、華僑界関係者から次々と祝福を受けた。中山氏は挨拶で、今後も中国の圧力に対抗する台湾を全力で支持する姿勢を強調し、会場から熱烈な拍手を浴びた。
このほか、東徹衆議院議員、岡崎太参議院議員、大阪府議会の金城克典議員、大阪府議会日華親善議員連盟の杉江友介会長、大阪市会日台友好議員連盟の辻淳子会長、大阪市議会の竹下隆議員、堺市議会の札場泰司議員、京都市議会の寺田一博議員らが出席し、日台の地方交流と友好関係の深さを裏付けた。さらに、日本中華聯合総会の羅鴻健会長、日本台湾商会聯合総会の洪益芬会長、京都華僑総会の魏禧之会長ら各地の華僑界リーダーも集結し、在日華僑社会の結束力を示した。
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