台湾では1日、再び海底ケーブルの断線が報告された。「台湾海纜動態地図」によると、東南アジア方面の国際海底ケーブル「EAC2」で障害が発生し、台湾からシンガポールへの通信に影響が出ているという。同時に、最大で9本のケーブルが断線または故障中と伝えられた。
しかし、中華電信は2日、「EAC2を含む報道に挙げられた国際ケーブルは当社が投資したものではなく、自社が担当する海底ケーブルはすべて正常に運用されている」と強調。さらに、台湾国内のケーブルについても「すでに修復が完了しており、断線は発生していない」と改めて説明した。
国際・国内の障害状況
台湾海纜動態地図によれば、障害が確認された国際ケーブルは以下の通り。
EAC2(東南アジア方向)
EAC1(香港方向)
C2C
NACS(香港方向および日本方向)
FNAL(香港-日本間)
また国内ケーブルでは、中国籍の貨物船によって2月に切断された「台澎三号」と「台金二号」が報告されていた。
中華電信の説明
中華電信は声明で「当社が管轄する国内海底ケーブルはすべて復旧済み」と明言。具体的には「台金二号は1月3日に修復、台澎三号は2か所の障害を5月7日と11日にそれぞれ修復済み」と説明した。
また、EAC2やEAC1、C2C、RNAL、FNALなど報道で挙げられた国際ケーブルについても「当社の投資案件ではない」とし、自社が関与する国際ケーブルは全て正常稼働しているとした。 (関連記事: 中国、「海底ケーブル切断装置」を開発 南華早報「通信網遮断で世界秩序に影響も」 | 関連記事をもっと読む )
編集:梅木奈実
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