東京都練馬区の旧としまえん跡地に2023年6月に開業した「ワーナーブラザース スタジオツアー東京―メイキング・オブ・ハリー・ポッター」は、アジア初となる屋内型ハリー・ポッター施設であり、世界最大規模を誇る。映画制作の舞台裏を体験できるこの施設は、開業以来、国内外から幅広い来場者を集め、とりわけ台湾から訪れる観光客の人気を集めている。
西武鉄道との連携で演出された“魔法の玄関口”
施設の玄関口である西武鉄道池袋駅は、ロンドンの「キングス・クロス駅」をイメージしたレンガ調のデザインに改装され、駅サインの色調やフォントも変更された。最寄りの豊島園駅も「ホグズミード駅」をモチーフに装飾され、駅舎や柱、自動販売機に至るまで魔法界の世界観が再現されている。来場者は駅に降り立った瞬間から、映画の世界に入り込む没入体験を楽しむことができる。

映画の世界を再現した多彩な体験
館内にはホグワーツ大広間やダイアゴン横丁、禁じられた森が精巧に再現され、映画制作の裏側を学びながら、ほうきに乗った飛行体験やバタービールの試飲、動く肖像画になりきる演出など、多彩なインタラクティブ体験が用意されている。

世界最大級のショップと英国料理
さらに、13のテーマに分かれた世界最大級のハリー・ポッターショップには、オリバンダーの店やハニーデュークスを模したエリアが広がり、約1,500点以上の小道具に彩られた空間で限定アイテムも多数販売されている。館内のレストランやカフェでは、イングリッシュ・ブレックファストやアフタヌーンティーなどの英国伝統料理も提供され、食文化の面からも作品世界を堪能できる。

さらに現在、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』公開20周年を記念した特別企画「炎のゴブレット」が開催されている。会場では三大魔法学校対抗試合の演出をはじめ、トム・リドルの墓や監督生の浴室の蛇口、水中シーンで実際に使用されたロンのダミー人形などが展示され、来場者は11月3日(月・祝)まで楽しむことができる。

「バック・トゥ・ホグワーツ」イベントでファンを魅了
今年9月1日には、新学期の始まりを祝う「バック・トゥ・ホグワーツの日」に合わせ、特別チケットが販売された。西武鉄道池袋駅ではワーナーブラザース スタジオツアー東京「バック・トゥ・ホグワーツ」特別イベントに連動した特別企画が行われ、貸切列車で豊島園駅へ移動する体験も実施。スタジオツアー東京の館内でもカウントダウンや限定メニュー、特別グッズが登場し、来場したファンを大いに魅了した。 (関連記事: 西武鉄道、ハリー・ポッター特別列車を運行開始 池袋駅で「バック・トゥ・ホグワーツ」イベント開催 | 関連記事をもっと読む )

日本独自の「3大スポット連携キャンペーン」
さらに、日本独自の取り組みとして「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」「舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』」「スタジオツアー東京」が連携したチケットキャンペーンも展開。抽選で3施設を巡る夢の体験が当たる特別企画となっており、国内外のファンから高い注目を集めている。