トップ ニュース 論評:2014年に柯文哲氏を支えたのは誤りだったのか 2024年に追い込んだのは正しかったのか
論評:2014年に柯文哲氏を支えたのは誤りだったのか 2024年に追い込んだのは正しかったのか 前台北市長・柯文哲氏(写真)は民進党の勝利に貢献したが、同時にその基盤を揺るがす可能性も抱えている。(写真/柯承惠撮影)
政治と司法は別物だが、同じ天秤に載せて測れるものもある 是非や正誤、利と損、得と失――こうした価値判断は、一つの天秤で軽重を議論できる。ただし、是非や正誤に絶対的な基準があるとは限らない。利害得失も同様で、一人一人の基準によって重みは大きく異なる。
民進党は多数を取りにいく発想を失ってしまったのか 陳水扁政権の重臣であり、蔡英文政権でも重いポジションにいながら表に出にくい立場だった「臣」とも言える張景森氏(前政務委員)が、またフェイスブックで投稿した。しかも、自分自身と民進党(緑陣営)を名指しした「張景森が見たDPP──後出しジャンケンと、歴史に敗れた側の都合のいい物語」という文章だ。要するに、2014年に民進党が柯文哲氏を支援し、台北市で「青(国民党)より緑(民進党)」という基本構造をひっくり返したことを、今も自分は支持しているという内容だ。それなのに、いま緑陣営(民進党)の支持者は彼を嘲笑している。張氏は、柯文哲氏がなぜ「自分の道」を選ぶに至ったのか、むしろそこをこそ反省すべきだと投げかけている。
張景森氏は、見た目は賴清德氏ほど「華がある」わけではないが、頭の回転は賴氏より何倍も優れている。張氏の指摘は「正解」に近いにもかかわらず、民進党も、その支持者も、さらにはいわゆる「側近 」と呼ばれる人々も、その意味を理解しようとしない。もし政権を十年握って権力に酔っているのではないのだとしたら、本当に頭がどうかしていると言うほかない。第一に、複数選挙区の議員選挙なら、どれだけ極端な主張でも、得票数さえ足りれば当選できる。しかし単一選挙区の首長選挙、すなわち県市長から総統までの選挙では、「最大多数」を取りにいかない限り勝てない。陳水扁氏が台北市長選で辛勝できたのは、国民党候補の黄大洲氏が弱く、新党の趙少康氏が強く票を割ったからであり、そうでなければ当選はあり得なかった。同じ構図は総統選でも見られ、国民党候補の連戦氏が弱かったからこそ「僥倖の勝利」を手にした。重要なのは、陳氏自身がそれを自覚していた点だ。市長であれ総統であれ、自分は「幸運な勝者」にすぎないと理解したうえで、「過半の民意」を獲得する努力を続けたのである。
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この陳水扁氏の認識は、本来であれば蔡英文氏の認識でもあったはずだ。台湾の悲劇は、蔡英文氏の八年間、民進党が国会で過半を握っていたにもかかわらず、もし彼女に国家発展についてより深いビジョンがあったなら、台湾はいまのような状況にはならなかったかもしれないという点にある。にもかかわらず、彼女は本当に「国家の進むべき方向」を見定めていたのかどうかが疑問のままだ。両岸関係については「憲法」と「両岸人民関係条例」に従う枠組みを守ったものの、退任するまで両岸の正常な往来を回復できなかった。国会で多数を持ちながら、政党中立の原則に従わず、国会の同意を要するはずの独立機関のポストを「自分たち(緑陣営)の人材」で固めてしまった。結果として、いわゆる「憲法上の五権」のうち、蔡英文氏によって半分は事実上廃棄された。行政権のもとにあるはずの「独立機関」──中央選挙管理委員会であれ、NCC(国家通訊放送委員会)であれ──は軒並み機能不全に陥り、監察院は「給料だけ払わされる笑いもの」と化した。蔡英文氏はこれらについて説明も謝罪もせずに去り、NCCはいまも定員が埋まっていない。中選会では在野党が推薦名簿を出しているにもかかわらず、リコールで大敗して本来なら辞任すべきだった行政院長が、いまだにその名簿を立法院に送ることすら渋っている。
頼清徳は台湾の未来を断絶するつもりなのか 蔡英文氏は「唯緑」(民進党系の人物を優先する)という指名慣例を確立し、頼清徳氏は民進党総統後継者としてその慣例を続けると考えたようだ。しかし現実は異なる。蔡英文氏の8年間は、総統と国会の双方で多数を握る「完全与党」だったが、頼清徳氏は総統と国会で「少数与党」となった。頼清徳氏は蔡英文氏と同じように振る舞うことができないのは当然のことだ。国民党の馬英九氏も8年間「完全与党」だったが、頼清徳氏はその点でも比較にならない。問題は、頼清徳氏が「完全与党」と「少数与党」の違いを理解していない点にある。民主主義と「治術」の基本がここに存在する。
少数与党での政権運営は民進党にとって新しいことではない。陳水扁氏が8年間、少数与党として政権を維持した。しかし、「完全与党」を経験した蔡英文氏は、少数与党の時に何をすべきかをしっかりと理解していた。退任前には、柯文哲氏との会談を実現させ、政治対話を推進した(朱立倫氏にも声をかけたが、実現しなかった)。
その一方で、頼清徳氏は就任から1年半が過ぎても、大規模リコールで敗北した後も態度を改めず、対立姿勢を続けている。これは性格や意気込みの問題ではなく、国家指導者としての政治的判断力が欠けているということであり、支持率の低迷の理由を理解できていないことを示している。
象徴的なのが「全民安全指針」の問題だ。国民の安全を守るための指針が、頼清徳氏によって「台湾断絶の書」のように扱われ、滑稽さを感じさせる。
張景森氏が民進党を批判したこと自体は特別なことではない。王世堅氏が「台北市長選挙で蔣萬安に9割の確率で勝てない」と言ったように、民進党のイデオロギーに基づいた硬直的な考え方では、南部のようにイデオロギーが通用する場所でさえも、台北市では通用しない。戦争を煽り、中国籍配偶者に冷たい態度をとり、兵器を購入しても納入されないような政治家が台北市で受け入れられるわけがない。
民進党は台湾人を飼い慣らしているのか さらに、張景森氏は「民進党が柯文哲氏を排除しようとしているのか」と問いかけている。この疑問に最初に答えるべきは蔡英文氏であり、柯文哲氏と対立するのは新潮流(民進党の最大派閥)なのか、それとも蔡英文氏自身がそうしたかったのか。北農人事問題で吳音寧氏を押し込んだ件は新潮流に責任があるかもしれない。しかし、台北ユニバーシアードや「双城フォーラム」について、蔡英文氏は本当に妨害したかったのだろうか。
柯文哲氏が目立ったことは事実だが、蔡英文氏が「他人が自分の風を奪うから」と言って政治的に潰す人物ではない。張景森氏は「英派」に属しており、無責任な空気ではいられない。新潮流か蔡英文か、誰が世大運や双城フォーラムを成功させなかったのか。その答えは関係者ならすぐにわかるだろう。
10年前、民進党が柯文哲氏と協力したことに誤りがあったのか。答えは「否」である。現在、民進党が誰を指名しても、王世堅氏の言葉を借りれば、「誰にも勝てない」。だが重要なのは、10年前、民進党が柯文哲氏と協力できたことだ。そして今、柯文哲氏の例が示すように、「無党派」の候補者が民進党の旗の下で戦うことは、もはやリスクが高すぎて誰も選ばないという事実だ。「民進党のために戦う」つもりで立候補した結果、その政治的帰結が「民進党のために犠牲を払う(収監される)」ことになる。そんな政党の看板を信じることができるだろうか。
張景森氏は民進党を「逆行する菩薩」と皮肉ったが、実際、民進党は台湾全土で「順行の菩薩」として扱われ、民進党にあらゆることを任せ、産業を国家チームに組み込み、国防予算も「ノーと言えない」状況にしている。民進党は不満を抱えているわけではなく、台湾人を飼い慣らすと信じ込んでいるだけである。
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