イーロン・マスク氏の言及をきっかけに世界的な注目を集めた日本人会社員のSAO(荒木佐保里)が、8月29日に初のソロ曲「OHAYO」をリリースした。発端は7月25日にX(旧Twitter)へ投稿した「おはよう」の一言で、瞬く間に拡散し、世界各国のメディアや著名人が反応した。

彼女のアカウントは約60か国から累計2億回以上閲覧され、ネット上では姿を題材にした二次創作のミームがあふれた。数千件にのぼる賛否のコメントが寄せられる中、SAOは英語詞で自身の心境とメッセージを表現。ミュージックビデオは日常的に使っているスマートフォンアプリで撮影され、実際に投稿された否定的なコメントやミームも演出に組み込まれている。
荒木佐保里は1996年生まれ、長崎県出身。10代の頃から地元でアイドル活動を経験し、現在は会社員として勤務しながら、フリーでモデルや女優としても活動している。
7月に投稿したスーツ姿の写真は10日間で約8000万回表示され、23万件以上の「いいね」を獲得。マスク氏がこの画像に言及して拡散したことで、世界のフォロワー増加数ランキングで一時2位となり、日本人OLの象徴としてミーム化される存在になった。

本人は「自分のSNSに世界中からコメントをいただくようになり、応援してくれる人の存在を実感できてとても嬉しい。この奇跡に感謝し、SNSを通じて出会った人々の力を借りて楽曲制作に挑戦した」と語る。
さらに「辛いことや厳しい言葉を言われても、翌朝この曲を聴いて笑顔で『おはよう』と言えるように、少しでも元気を届けたい」と新曲に込めた思いを明かした。
編集:田中佳奈
世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版X:@stormmedia_jp (関連記事: 中之島公園が光と音で変貌 文化庁主催「MUSIC LOVES ART 2025」大阪でアート×音楽×都市が融合する2日間 | 関連記事をもっと読む )