第38回東京国際映画祭(TIFF、10月27日~11月5日)のナビゲーターに女優の瀧内公美さんが決定した。映画祭事務局が発表したもので、同時に「あなたの3本から運命の1本へ!」と題したレコメンドキャンペーンの実施も明らかにされた。
瀧内さんは映画『敵』や『レイブンズ』など近年の注目作に出演し、昨年の東京国際映画祭では東京グランプリを受賞した『敵』の出演者としても知られる。無類の映画好きとしても公言しており、その情熱をナビゲーターとして映画祭に還元することが期待されている。瀧内さんは「馴染み深い映画祭でナビゲーターを務められることを心から嬉しく思います。新たな挑戦に胸を膨らませつつ、精一杯務めてまいります」とコメントを寄せた。
「あなたの3本から運命の1本へ!」レコメンドキャンペーンも始動
瀧内さんは2012年に映画デビュー。2014年『グレイトフルデッド』で初主演を果たし、2019年の主演作『火口のふたり』で第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞などを受賞。その後も『由宇子の天秤』で数々の主演女優賞を獲得するなど、日本映画界を代表する存在へと成長している。今年も『奇麗な、悪』『レイブンズ』『国宝』『ふつうの子ども』『宝島』など多数の出演作が公開予定だ。
また、映画祭では観客参加型の新企画として「あなたの3本から運命の1本へ!」キャンペーンを展開する。観客が自身の好きな映画を1〜3本投稿すると、それを基に映画祭がコンペティション部門の15作品から最適な1本をレコメンドし、抽選で鑑賞チケットをプレゼントするという試みだ。投稿はX(旧ツイッター)で公式アカウント(@tiff_site)をフォローし、「#好きな映画TIFFJP」のハッシュタグを付けて映画タイトルを投稿することで参加可能。
キャンペーンは9月1日から15日まで実施され、抽選で計30名にコンペ作品上映の招待が贈られるほか、外れた参加者にもオープニングセレモニーとオープニング作品上映に招待されるチャンスがある。さらに、寄せられた投稿は「オススメチャート」としてまとめられ、映画ファン同士の作品発見を後押しする仕組みも準備されている。

瀧内さん自身のお気に入りの映画3本は『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年)、『タレンタイム~優しい歌』(2017年)、『マッチ工場の少女』(1990年)であり、果たして今回のコンペからどの作品が「運命の1本」として導き出されるのか、注目が集まる。
第38回東京国際映画祭は10月27日から11月5日まで東京で開催される。世界中から集められたコンペティション部門の15本をはじめ、多彩なプログラムが予定されており、映画ファン必見のイベントとなりそうだ。
編集:佐野華美
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