トップ ニュース 日本・那珂市の先﨑光市長が「台南道」を設置 台湾・台南市の黄偉哲市長は次世代へ友情の継承を望む
日本・那珂市の先﨑光市長が「台南道」を設置 台湾・台南市の黄偉哲市長は次世代へ友情の継承を望む 日本・那珂市の先﨑光市長と木野広宣議長が台湾・台南の黄偉哲市長を訪問、台南市政府の蘇恩恩新聞および国際関係部長が同席。(写真/台南市政府提供)
友好都市である日本・那珂市の先﨑光市長と木野廣宣議長ら一行が、17日に台湾・台南市の黃偉哲市長を表敬訪問した。市政府からは新聞及び国際関係処の蘇恩恩処長が同席し、教育・物産・観光など幅広い分野での交流について意見を交わした。台南市が先に那珂市の名を冠した道路を設置したことを受け、先﨑市長は会談の席上、那珂市内に「台南道」を設けることを発表し、両市の友好関係を記念する意向を示した。
黃偉哲市長は冒頭、先﨑市長と木野議長が台風4号(ダナス)通過後にいち早くお見舞いの言葉と義援金を寄せ、復旧支援に協力したことに謝意を述べた。両市の強い絆と相互扶助の精神を象徴する行動だと強調した。さらに、台南市と那珂市の関係は極めて緊密であり、今後は学生同士の相互訪問や交流を促進し、次世代へと友好を引き継いでいきたいと語った。
黃偉哲市長は、那珂市の児童が先日、給食で台南産の金鑽パイナップルを味わったことに触れ、今後さらに物産交流を深め、那珂市民が台南の高品質な農産物をより多く楽しめる機会を広げたいと述べた。あわせて、毎年11月に開催される大台南国際旅行博に那珂市の参加を招請し、台南市民に那珂市の美しい景観を紹介してほしいとの考えを示した。
黄偉哲市長が台南市の道路を「那珂街」と命名 那珂市の先﨑光市長は今回の訪問で、心を込めて全て中国語で挨拶を行った。まず黃偉哲市長が台南市の新設道路に「那珂街」と名付けたことに感謝し、台南産の金鑽パイナップルが那珂市の児童に好評を博したことを紹介した。両市の友好関係をさらに深めるため、那珂市で建設が予定されている道の駅周辺の道路を「台南道」と命名し、その命名証書を黄市長に手渡した。
那珂市の 木野廣宣議長は、両市の縁を結んだ飛虎将軍廟の存在に深い感謝を示し、今後は行政・民間の双方でより活発な交流を進めたいと述べた上で、長きにわたる友好関係の継続を祈念した。
那珂市は日本・関東地方の茨城県中北部に位置し、東京から約100キロ離れている。同市は台南市安南区にある飛虎将軍廟の主祭神・杉浦茂峰の母親の故郷であり、これが両市の絆の原点となった。両市は昨年、正式に友好都市の関係を結び、先﨑市長は昨年に続き2年連続で台江水日イベントに参加するなど、積極的に交流を推進してきた。今年5月の来訪時には、黄市長が両市の友好を記念し、新設道路に「那珂街」と名付けた。
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