台湾・高雄「鳳山レトロピクニックデイ」3年ぶりに復活! 花柄シャツとピクニックマットで「タイムトラベル」

2025-10-16 09:50
観光局は、市民や家族、友人同士で「レトロドレスコード」を楽しむよう呼びかけている。(写真/高雄市観光局提供)
観光局は、市民や家族、友人同士で「レトロドレスコード」を楽しむよう呼びかけている。(写真/高雄市観光局提供)
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3年ぶりに高雄市政府観光局が主催する「鳳山レトロピクニックデイ」が、10月18日から19日の午後3時から夜8時まで大東湿地公園で盛大に再開される。テーマは「レトロ × ピクニック」で、50以上のグルメフードトラックやマーケットが集結し、バス停フォトスポットや親子ゲームエリアも再現され、大人も子供も楽しむことができる。

観光局長の高閔琳氏は、市民や観光客に、家のクローゼットから最も古き良きオールドスクールな服装、例えば花柄シャツ、デニムパンツ、サングラス、チャイナドレス、唐装、客家の藍染めシャツ、水玉スカート、オーバーオールなどを取り出し、ピクニックマットを持って、鳳山のレトロな時代を一緒に味わうようにと呼びかけた。

イベントでは50以上のフードトラックとマーケット ブランドを招待し、ライフスタイルシティの魅力をアピール

高閔琳氏は、「鳳山レトロピクニックデイ」について次のように述べている。

このイベントは地元グルメ、音楽ステージ、職人のクラフトを融合し、懐かしさに包まれたピクニック空間を演出するもので、高雄が掲げる「ライフスタイル都市」としての魅力を存分に表現している。秋の涼しい午後、参加者が「時間の回廊」を歩くように、昔の高雄の温もりとリズムを感じてもらいたいという。

今回は、アメリカンスタイルのフードトラックやマーケットブランドを中心に50以上のブースが出店。そのうち20店は鳳山の地元店、10店はセレクト雑貨、職人ハンドメイド、古着ブランドなどが並ぶ。ヴィンテージやアンティーク、レトロな雰囲気を好む人々は、会場で思う存分「お宝探し」を楽しめる。

また、会場では「懐かしのバス停」をモチーフにしたフォトスポット「バス待ち写真エリア」や、「昔の遊び体験エリア」など、レトロな体験型コンテンツも充実。親子で参加できるゲーム形式のイベントを通じて、子どもの頃の遊び心をもう一度味わえる。さらに「レトロファッション」で来場した人は、受付で「懐かしグッズつかみ取り抽選会」に参加でき、サプライズアイテムを持ち帰るチャンスもある。

観光局によると、今回のイベントでは多くの人気店が、創意と伝統の味わいを融合させた限定メニューを披露するという。初めてマーケットに出店する鳳山工協市場の「阿凰愛玉仙草」は、夏にぴったりの涼やかな台湾伝統デザートを提供。「良品冰室」では、台湾風かき氷や甘味スープを懐かしさと新しさで再構築し、「碧南庄肉圓専売店」は老舗の味にモダンなエッセンスを加え、肉圓(バーワン)に新たな命を吹き込む。「湘松花鍋物」は、ピリ辛ピータン和え麺でレトロな風味の新潮流を巻き起こし、鳳山らしい懐古と革新の味を一度に堪能できる。

定番グルメだけでなく、出店ブランドによる限定スイーツや創作メニューも注目を集めている。「Kajuイタリアン手作りジェラート」は「金りんごミルク味」で子ども時代の甘い記憶を呼び起こし、「金桃・ふんわりスコーン」は新鮮な青ねぎと黒こしょうを練り込んだユーモラスな新作「ネギスコーン」を発売。「Ru迷」は台湾の懐かしドリンク「蛋蜜汁(エッグハニー)」を復刻するなど、どの一品にも記憶と創意が詰まっており、鳳山ならではの味覚体験を提供する。

観光局はさらに、環境に配慮したイベント運営を推進しており、マイ食器を持参した来場者にはサービスカウンターで10元分の割引券を配布、市場ブランドの特典も受けられると説明。ピクニックマットと食器を持って芝生に腰を下ろし、懐かしい音楽を聴きながら秋の午後をのんびり過ごしてほしいという。なお、大東湿地公園周辺は駐車スペースが限られているため、公共交通の利用が推奨されている。高雄メトロ橘線「O13大東駅」1番出口から徒歩ですぐ会場に到着できる。詳細は高雄観光サイトまたは公式Facebook・Instagramで確認できる。

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