台湾「映える廃墟」巡り レトロな建築と歴史が交差する絶景スポット5選

さあ、台湾の5つの廃墟スタイル秘境を知り、撮影機材を持って出かけよう!(写真/IG@yuan20908より)
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未知の秘境を探検して文化や歴史に満ちた古跡を深く味わいたい、そんな気持ちはないだろうか。それとも、カメラやスマートフォンを手に美しい写真を撮りたいという思いもあるかもしれない。今回は台湾トラベルヘルパーが、そんな3つの願いを一度に叶えてくれるスポットを紹介しよう。台湾の5つの廃墟風秘境を一緒に探索してみたい。トレンド満載のレトロな建物から崩れかけた独特の美景、新旧の建物が同時に写せる古家まで、魅力的なガイドがここにある。さあ、撮影機材を手に取って出発だ!

台湾おすすめ廃墟スポット》彰化県 ハマグリ兵営

この重なり合う風景を見て、探究心をくすぐられるだろうか。これは彰化芳苑にあるハマグリ兵営だ。1960年代、退役軍人のために建てられた兵営で、当時は自給自足を目指してハマグリ養殖場が設けられたため、この名前で呼ばれるようになった。

繁栄期には約100人の住民が暮らし、海岸防衛の重要な役割を担っていた。その後、彰化濱工業区の開発や西濱道路の建設で人々は徐々に流出し、現在のような廃墟となって昔日の記憶と歴史の痕跡を残している。

2008年、ハマグリ兵営は彰化県文化景観に指定された。今やこの歴史を感じる軍事遺跡は、写真愛好家や旅行者に愛される神秘的な撮影スポットとなり、赤と灰色の建物が漂う中を歩きながら、どこを撮っても雰囲気が出る、とても探検に値する場所になっている。

訪れた観光客からは「彰化はマイナーだが、訪れるべき写真スポットがたくさんある。彰化人として3度訪れたが、古い建物と撮る写真はとても懐かしい気持ちになり、伝統的な衣装を着て撮影するのにぴったり」「少し荒涼としているが、環境はきれいで、写真を撮るのが好きな人には最適」「崩れかけた壁の中の空間を観ることができるが、だからこそ廃墟感があり、一部の写真家に人気」「とても感動的な場所!時間が過ぎた場所で、駐車場もあり、訪れて見る価値がある」「赤レンガの古風なスタイルが好きで、写真が好きなあなたはここで1時間は撮影できる」といった声が寄せられている。

ハマグリ兵営。(写真/Instagram@pikachurulesより))
台湾おすすめ廃墟スポット》ハマグリ兵営。(写真/Instagram@pikachurulesより))

住所:彰化県線西郷中央路三段326巷101号

営業時間:24時間全日開放

台湾おすすめ廃墟スポット》​基隆市 許梓桑古厝

基隆の玉田山に隠れた許梓桑古厝は、正式名称「慶餘堂」と呼ばれる。これは日本統治時代の基隆区長、許梓桑氏の官邸だった。長年の風化や侵食で修復されていないが、福建式とバロック式の設計が融合した特徴を垣間見ることができる。また、立地の高さから遠くの都市景観と一緒に写真を撮ることで、台湾建築の形状変遷を物語ることができる。

この建物は第二次世界大戦の際に所有者が離れて以来、次第に廃れていった。現在の許梓桑古厝では、ゴシック風の中国磁器のタイル画や赤レンガの壁、竹幹の丸窓、牛目の通気孔、細かく焼き付けられた花鳥の磁器装飾を見ることができ、かつての華麗な姿がまだ残っている。