「7月に大災難が起きる」予言拡散 日本旅行キャンセル相次ぎ観光業界が深刻打撃

2025-06-28 11:15
「7月の大災難」の噂で多くの観光客が旅行を緊急キャンセル。(イメージ写真/Unsplash)
目次

全てのネット上で話題となった「7月の大災害」や、最近の日本各地で続く地震により、多くの観光客が懸念を抱き、旅行計画をキャンセルまたは延期している。一方で、日本の複数のホテルや飲食店も、最近多くの予約キャンセルの依頼を受けていると率直に認めており、こうした中で商売への影響が深刻になる可能性を示している。

7月の大災害「予言」の発端

日本の著名な漫画家、竜樹諒氏は、かつて発表した『私が見た未来』が2011年の311大震災を成功に予言したとされ、その「予言」に大きな注目が集まっている。特に、竜樹諒氏が日本で7月に大規模な災害が起きる夢を見たとされ、熱い議論を巻き起こしている。

その予言には、災害が津波を引き起こすという記述があり、多くの人が地震の発生を連想する。さらに、鹿児島や北海道などで最近頻発する地震も相まって、人々は不安を募らせている。

注目すべきは、予言が話題になった後、『私が見た未来』の売上が急増し、既に106万部を突破したことである。さらには中文版も発売された。これについて、竜樹諒氏は今月発売の新作で、7月5日に重大な事件が起きることを明言していないと述べ、漫画は出版社の主導によるものだと再び説明した。

地震頻発「観光客がキャンセル続出」

しかし、作者本人が否定しても、関連するうわさが広がるのを止めることは難しい。日本で次々と地震のニュースが報じられる中、多くの業者が予約キャンセルの申し込みを受けている。

『北国新聞』によると、石川県の観光業者は、最近の7月の大災害の予言の影響で、2日から5日の団体予約がほぼすべてキャンセルされたと率直に認めている。ホテル業者も、例年の8〜9割の部屋予約率に比べ、今年(2025年)7月5日の部屋予約率は約5割にとどまっていることを明らかにした。

主要な来訪者である台湾や香港からの観光客の激減は、金沢の観光業者にとって大きな頭痛の種であり、うわさがさらに広がれば、実際に商売に大きな影響を及ぼす恐れがあると示されている。

世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版 X:@stormmedia_jp