論評:賴清德の「団結」、恐怖を感じさせる

2025-06-25 16:31
賴清德総統が「団結国家第二講」を発表。中華民國派と台湾派の8割の民意を用いて、選挙と罷免によって「雑質を除去する」と述べた。(賴清德フェイスブックより)
目次

驚くべき事実が明らかになった。賴清德総統の「団結国家十講」第二講は、列車が桃園に到着し、「客家族群」をターゲットにしていた。テーマは最も重要な「団結」で、高らかに掲げた義旗とは裏腹に、全く逆のことを行っている。

総統の立場での発言ながら民進党の立場と主張を宣伝

賴清德の第一の誤りは、総統の立場で社交の場に出席しながら、民進党の規章、特に『台湾前途決議文』や『族群多元国家一体決議文』について大いに語ったことだ。前者は、民進党が総統の座を競うために、台湾独立の硬直したイメージを和らげるための戦略的決議であり、20年以上にわたって存在するものである。民進党の主導者が「中華民国も放棄できない神主牌である」と認め、それが「台湾独立決議」とは不要であると賴清德もすでに「すでに独立」という解釈を示している。

後者は、民進党が初めて政権を握った2004年に通過し、「すべての族群が台湾の主人であり、台湾はすでに先住民族、客家人、河洛人の故郷であり、外省新住民の新たな故郷である」との方針を持つものである。台湾の主体性はすべての族群が共同で参加して構築されており、各族群の母語は台湾の言語であるとしている。これらの決議は、民進党の党首として賴清德が誇るものであったが、総統として非政党の場で掲げることには非常に不適切であった。

客家族群が民進党の動員団体となる

賴清德の第二の誤りは、「変局における信念の堅持-民主、公義、未来の台湾客家フォーラム」で、民進党が民間団体に深く浸透している政治動員の現実を完全に露呈したことである。なぜ彼が客家社団で民進党の決議文を語るのか、その理由は単純に、この桃園市客家青年会は前市長の鄭文燦の任期中に設立された動員組織であり、現理事長の魏筠は民進党市議会員であったからだ。

賴清德の第三の誤りは、民進党の大規模な罷免動員会議でありながら、「国家指導者」の姿勢を示したことである。彼は台湾民衆党の創設者である蔣渭水医師の名言「同胞須団結、団結真有力」を演説の結びに引用した。

蔡英文の支援で『不純物除去』を進めるも、政府高官に潜む中国スパイを見落とし

蔡英文の「四つの堅持」を支持する八割の民意は、賴清德の人気につながるのか疑問が残る。彼の第四の誤りは、前任者が作り出した「成果」を利用し、彼自身のための大規模な罷免動員を偽装しようとしたことである。

賴清德が掲げる「反共」は誰もが反対することではないが、台湾の民主主義の確立は「反共神話」を解体することに大きく関与しており、その解体者は民進党であったことを忘れてはならない。

台湾ニュースをもっと深く⇒風傳媒日本語版X:@stormmedia_jp