6月22日に投開票が行われた東京都議会議員選挙(定数127)で、小池百合子都知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が、自民党を上回る議席を獲得し、第1党となる見通しとなった。自民党は前回に続く第1党維持に失敗し、次回の国政選挙への影響が懸念されている。
選挙管理委員会の発表によると、午後10時時点で92議席の開票が終了。都民ファーストの会が24議席を確保し、自民党は15議席にとどまった。以下、公明党14議席、立憲民主党13議席、日本共産党9議席、無所属・その他が12議席となっている。また、国民民主党が江東区で初当選し、東京都議会に初進出。参政党も1議席を獲得し、社民党と緑の党もそれぞれ1議席を得た。残り35議席は現在も開票作業が進められている。
「政治とカネ」問題が自民党の足を引っ張る
今回の選挙では、自民党が直面していた「政治とカネ」を巡る一連のスキャンダルが影響し、一部の候補者が公認を得られず無所属で出馬する事態となった。無所属当選者の中には自民党系候補も含まれているが、全体としては前回の33議席から大幅に減らす結果となっている。
新勢力も都議会に進出 投票率は前回上回る
今回の都議選では、既存政党に加えて新たな政治勢力の台頭も注目された。特に国民民主党と参政党が初めて議席を獲得したことは、今後の東京都政の多様化を象徴する動きと言える。全体の投票率は午後7時半時点で30.21%と、前回よりも1.8ポイント上昇した。
都議会127議席をめぐっては、295人が立候補するという激戦が繰り広げられた。都政を舞台に小池知事が支援する都民ファーストの会が再び勢いを見せたことで、中央政界に対する牽制力が今後強まる可能性もある。選挙結果の確定と、各党の対応が今後の焦点となる。 (関連記事: 台南から届いたパイナップルに笑顔広がる 北海道・美唄の高校生「甘くてジューシー!」 | 関連記事をもっと読む )
編集:梅木奈実
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