台南から届いたパイナップルに笑顔広がる 北海道・美唄の高校生「甘くてジューシー!」

2025-06-23 15:44
台湾の国旗を手にした美唄市・聖華高校の生徒たちが、台南産パイナップルを味わいながら笑顔を見せた。「とてもおいしい」と全員が太鼓判を押した。(写真/台南市政府提供)

台湾・台南市の黄偉哲(こう・いてつ)市長が最近北海道を訪問し、美唄市の櫻井恒(さくらい・ひさし)市長と会談。台南産のパイナップル150個を、美唄市の高校生たちに贈呈した。このパイナップルは、美唄市政府から市内の聖華高等学校などに配布され、学生寮での夕食のデザートや、家庭科の調理実習で提供された。

生徒たちは台湾の国旗を手にしながら、台南のパイナップルを頬張り、「とても甘くておいしい!」と口々に絶賛。明るい笑顔があふれ、現地での温かな交流の様子が伝えられている。

黄市長は、「台南からの直送パイナップルを通じて、日台の友好の気持ちを伝えたい」と語り、台南はパイナップルの名産地である一方、北海道では栽培が難しいことから、現地の子どもたちにぜひ味わってもらいたかったと説明。「果肉がやわらかくて果汁たっぷり、酸味と甘味のバランスが絶妙な台南産パイナップルの魅力をもっと広めたい」と話し、台南への観光や文化体験にもぜひ足を運んでほしいと呼びかけた。

台南は台湾第2のパイナップル産地 フルーツとしても料理にも活躍

黄市長によると、台南は日照と土壌に恵まれ、台湾で2番目のパイナップルの生産地。そのまま食べるだけでなく、料理やスイーツにも適しており、今回の聖華高等学校の調理実習では、生徒たちが工夫を凝らしてさまざまなアレンジ料理にも挑戦。パイナップルの多彩な楽しみ方を体験してもらえたことを嬉しく思うと語った。

また、黄市長率いる台南市は、北海道との交流を着実に広げており、富良野市との友好都市提携や、札幌の「YOSAKOIソーラン祭り」への参加を通じて、文化・教育・物産面でのつながりを強めてきたという。美唄市は北海道中西部に位置し、豊かな自然に囲まれたまち。今回パイナップルを味わった聖華高等学校は、看護人材を育成する公立高校として知られている。 (関連記事: 「甘くておいしい!」台湾・台南から届いたパイナップルに熊本・宇土の子どもたちが笑顔 関連記事をもっと読む

中国語関連記事

編集:梅木奈実

世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版X@stormmedia_jp