島根県議会で史上最年少の議員として注目される中村絢(なかむら・じゅん)氏が、フランス葡萄酒文化教育協会の招きを受けて台湾を訪問し、学術・政界・経済界の関係者と幅広く交流を行った。中村氏は19日、台湾を離れるにあたり、今回の訪台で「台湾の活力と国際的な競争力を肌で感じた」と語り、10月に島根県松江市で開催予定の国際フォーラムにおいて、日台双方から多数の政財界の要人が参加する予定であることを明かした。

今回の訪問では、台湾の若手政治家を訪ねて現地の政局に理解を深めたほか、大学で学生たちと積極的に対話を重ねることで、日台間の文化的相互理解を深める機会となった。中村氏の講演は一般的な政策論ではなく、日本の「神話」を主題としたユニークな内容で構成されており、神話の視点から日本の歴史と文化の発展過程を紹介。台湾の学生や市民にとって、日本文化への理解を深める貴重な機会となった。
中村氏は取材に対し、「このたび台湾に招待していただき、大変光栄に思う。島根、すなわちかつての出雲国は日本文化の源流であり、今回はその地に伝わる神話を台湾の皆さんに紹介することで、日本への理解と今後の文化交流につなげたいと考えた。ぜひ多くの方に島根を訪れ、神話の魅力を体感してほしい」と語った。


また、10月に松江で予定されている国際フォーラムについても話が及び、台湾から出席予定の台北城市大学の蕭静雅(しょう・せいが)院長は、今回の中村氏および松江菓子協会の山口周平会長との協議を通じて、料理・製菓分野における国際的な産業連携の構築に合意したことを明らかにした。同大学の教員や学生もこの枠組みに参加し、台日双方の産学連携プラットフォームとして発展させる構想が進行中であり、これらの議題は10月のフォーラムでも正式に討議される予定となっている。
編集:梅木奈実 (関連記事: 台湾・頼清徳総統、日本メディアに初めて語る「非レッド経済圏」構想 日台EPAで供給網強化へ | 関連記事をもっと読む )
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