台湾・高一生家族の「音楽と人権」の物語、東京で展覧会 白色テロを越えて響く自由の歌
台湾・先住民音楽家で政治的受難者の高一生氏の息子、高英傑氏。(台湾文化センター提供)
台湾文化部駐日台湾文化センターが主催する年次企画展「台湾人権と音楽の物語展――高一生氏、三世代の家族の歌」が、5月19日に東京で開幕した。開幕式には、駐日代表の李逸洋氏が登壇し挨拶を行ったほか、高一生氏の長男・高英傑氏と長女・高美英氏も出席し、家族が体験した白色テロ下での人権侵害の歴史を日本のメディア、学者、音楽関係者、在日台湾人らに向けて語った。式典では、鄒(ツォウ)族の伝統歌や高氏の遺作が披露され、三世代にわたる信念とその継承が音楽を通じて表現された。
本展は、原住民音楽家であり政治犯として処刑された高一生氏の生涯を軸に構成されており、日本統治時代に受けた教育、音楽作品、戦後の政治参加、そして獄中からの手紙などが紹介されている。また、1950年代に「ラテンの女王」として一世を風靡した長女・高菊花氏(芸名:パイナナ)の人生にも焦点が当てられている。父の死後、名前を変えて活動を続けた彼女は、舞台で喝采を浴びながらも、長年にわたり監視と政治的干渉に苦しみ、言葉にできない苦悩を背負っていた。
第三世代となる音楽家の高慧君氏、高蕾雅氏、演奏家の高崇文氏や高健雄氏は、台湾が民主化された後の時代に自由な創作活動を展開し、この家族の「自由の楽章」を歌い継いでいる。
原住民音楽家と政治受難者高一生氏の息子高英傑氏(左一)が駐日代表李逸洋氏(左二)に白色テロを経験した家族の人権ストーリーを伝える。(台湾文化センター提供)開幕式で李逸洋氏は、自身も白色テロ時代に政治犯として拘束された経験があり、陳水扁元総統、黄天福氏とともにその名が国家人権博物館の記念碑に刻まれていることを明かした。38種類の西洋楽器を吹くことができる自身の経歴に触れながら、音楽と人権の物語に強い共感を示し、「現在の中国の武力的威嚇や浸透を鑑みると、自由と人権の尊さを今一度噛みしめるべきだ」と訴えた。「台湾は民主主義を守り、過去の悲劇を繰り返してはならない」と強調した。
於文化部駐日台湾文化センター展出
高英傑氏は、「父の理念と家族の歩みが日本で紹介されることは大きな栄誉」と述べ、文化部と駐日台湾文化センターに感謝の意を表した。式典では、妹の高美英氏とともに鄒族の伝統歌〈戦歌〉〈願いを込めて(願福賜予你)〉、高一生氏作曲の〈つつぢの山(杜鵑山)〉〈フロックスの花(長春花)〉を合唱し、会場は温かく感動的な雰囲気に包まれた。
また、白色テロの被害者である商満生氏の孫で音楽家の蘇維倫氏、台音雅頌藝文社、文化講座歌謡班の張瑞銘氏も登場し、《台湾の心、故郷の情(台湾心、故郷情)》組曲を披露。演目には〈心を静めて(安静我心霊)〉〈あなたの帰りを待つ(望你早帰)〉、そして高氏作曲の〈春のさほ姫〉などが含まれ、音楽によって歴史の傷を癒す場となった。
本展は7月23日まで、東京都港区虎ノ門の駐日台湾文化センターで開催されており、平日の10時から17時まで一般公開されている。音楽と映像を通じて、抑圧の中で信念を貫き、最終的に自由を歌い上げた台湾の原住民一家の物語を伝えている。
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