熊本県宇土市の小中学生がこのほど、台湾・台南市から贈られたパイナップルを学校給食で試食し、「とても甘くて美味しい!」と笑顔で感想を語った。児童の反応は非常に好評で、NHKでもこの取り組みが報道された。
台南市と宇土市は、台湾の著名な人権派弁護士・湯徳章氏の父親の故郷が宇土であるという縁をきっかけに、2024年3月に友好都市提携を結んだ。今回のパイナップル提供は、宇土市の小中学生に台南への理解を深めてもらおうとする取り組みの一環で、台南市の黄偉哲(こう・いてつ)市長の発案によるもの。
台南と宇土の友情が若い世代にまで広がることを期待
パイナップルは宇土市内の幼稚園から中学校までの給食にデザートとして提供され、児童たちは新鮮な果実を手で持って豪快にかじるなど、思い思いに台湾の味を楽しんだ。児童からは「普段食べているパイナップルより甘くて美味しい」「また食べたい」といった声が上がり、台南産パイナップルの酸味と甘みの絶妙なバランスが、宇土の子どもたちの舌を魅了した。
台南市の黄市長は、「都市間交流の目的は、相互理解と親しみを深めること。特に若い世代同士の交流は、長期的な友情につながる」と述べ、今回の取り組みが宇土の子どもたちに台南を知ってもらう良い機会になったことを喜んだ。
また、「機会があれば、修学旅行や家族旅行などでぜひ台南を訪れてほしい。美味しい果物だけでなく、湯徳章弁護士の歴史にも触れてもらえれば」と語り、次世代へと続く友好関係の深化に期待を寄せた。 (関連記事: 台南から届いたパイナップルに笑顔広がる 北海道・美唄の高校生「甘くてジューシー!」 | 関連記事をもっと読む )
編集:梅木奈実
世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版X:@stormmedia_jp