【独占インタビュー】台大卒アイドル・KANA-KANA「ステージに立てる幸せが、私の答え」

2025-06-22 09:14
佳那(KANA-KANA)は最近、SNSで「台湾大学法学部を卒業したのにアイドルを選んだ」という投稿が話題となった。この件についての反応を聞かれた際、彼女は「全く悲しくなかった」と率直に語った。Zi:zoo Taipei Co., Ltd.
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台大法学部卒からステージへ 佳那が語る「夢を諦めない理由」

佳那(KANA-KANA)は最近、SNSでの「台湾大学法学部を卒業したのにアイドルを選んだ」という投稿が話題となった。この件についての反応を聞かれた際、彼女は「全く悲しくなかった」と率直に語った。佳那さんは《風傳媒》の単独インタビューに応じた。さらに、「自分の両親も“怖いおじさん”たちと同じような考え方かもしれない」と笑いながら話し、アイドル活動を始めた当初から「本当に弁護士にならないのか」といった声を何度も聞いてきたため、すでに慣れてしまったという。

佳那は日系アイドルグループ「Primulav」のメンバーで、台湾大学法学部を卒業。大学在学中からアイドル活動を始め、2024年に卒業したばかりだ。最近SNSで、親戚から「卒業後は弁護士になるの?」と聞かれ、「私はアイドルになる」と答えたことを投稿し、一部のネットユーザーから「学歴の無駄遣いでは?」と批判を受けた。それに対し、佳那は高EQで「自分はステージに立つことが楽しい。みんなにも自分のやりたいことを追求してほしい」と答えた。

「私は弁護士にならない。アイドルになります」──台大卒・佳那が選んだ道

彼女は、「台大」という肩書きが人々に強い先入観を与えていると語る。「もし自分が台大法学部卒じゃなかったら、ここまで期待されたり、言われたりしなかったかもしれない」と話す。また、「大学に入ったからといって、特定の職業に進まなければならないわけではない。今アイドルをしているけれど、契約の場面や自分の権利を守るために、法学の知識が役立っている」とも語った。

彼女はその高学歴な背景から、「旧帝国大学出身のメンバーによって結成された日本のアイドルグループ『学歴の暴力』の台湾版」とも形容されている。多くの若者たちが彼女に関心を持ち、声援を送ったことに対し、佳那は「とても感動した」と語った。「日本で同じようなことがあっても、ここまで大きな反響にはならなかったと思う」とも述べ、今回の支持の多くが20代から30代の若い世代であったことも明かした。

佳那(KANA-KANA)は最近、SNSで「台湾大学法学部を卒業したのにアイドルを選んだ」という投稿が話題となった。この件についての反応を聞かれた際、彼女は「全く悲しくなかった」と率直に語った。Zi:zoo Taipei Co., Ltd.
佳那(KANA-KANA)は最近、SNSで「台湾大学法学部を卒業したのにアイドルを選んだ」という投稿が話題となった。この件についての反応を聞かれた際、彼女は「全く悲しくなかった」と率直に語った。(写真 Zi:zoo Taipei Co., Ltd.)

“学歴より夢”──台湾の才女・佳那が貫くアイドルという生き方

将来の目標については、以前から「日本でアイドルデビューしたい」という夢を持っていたという。過去にはオーディションに合格した経験もあるが、ビザの問題やコロナ禍の影響で実現には至らなかった。「アイドルの活動はスケジュールの変動が激しく、長期的なプランを出せないから、長期ビザが取得できない」と説明した。「毎回日本でライブをやるたびに、12週間の短期ビザしかもらえない。それが今の自分の唯一の心残り。死んだらビザも一緒に棺に入れてほしい(笑)」と冗談交じりに語った。 (関連記事: 台湾・九份「2025紅燈籠祭」6月14日開幕 光の龍×提灯ナイトツアーで幻想的な夜へ 関連記事をもっと読む

また、彼女は「実は大学卒業後にアイドルになったのではなく、台大2年生のときにオーディションを受けて活動を始めた」と明かした。小学生の頃に日本で生活した経験があり、当時からアイドル文化に親しんでいたが、両親の反応を恐れて長らく夢を抑えていたという。現在では「本当に続けるの?」と聞かれつつも、髪型のアドバイスをくれたり、髪を結んでくれたりと、両親は表向きは否定的でも、実際には支えてくれていると語った。