「頭文字D」が現実に!?アメリカで「2D化」されたNSXが街を爆走

2025-06-11 17:02
アメリカの超人気ビジュアルアーティスト、ジョシュア・ビデス氏は独自の白黒漫画スタイルで知られ、自動車からスニーカー、家具まで漫画化可能で、まるで二次元世界に迷い込んだかと錯覚させる。(写真/joshuavides IG)
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▲米国の人気ビジュアルアーティスト、ジョシュア・ヴィデスは、その独特な白黒の漫画スタイルで知られており、車、スニーカー、家具さえも漫画の世界に変えてしまいます。まるで二次元の世界に迷い込んだかのような錯覚を与えます。画像/joshuavides IG
米国の人気ビジュアルアーティスト、ジョシュア・ヴィデス氏は、独自の白黒「漫画スタイル」で注目を集める存在。クルマやスニーカー、家具までもを大胆に「二次元化」し、現実をまるで漫画の世界に変えてしまう。彼の作品は、まるで2Dの世界に迷い込んだかのような不思議な感覚を与える。

もしあなたが街を歩いていて、『頭文字D』や『MF GHOST』に出てくるような車が漫画から飛び出してきたような光景に出くわしたら──それは見間違いでも白昼夢でもない。本当に現実の話だ。

この「次元を超えた」体験を創り出したのは、アメリカ・ロサンゼルス出身の人気アーティスト、ジョシュア・ヴィデス氏。彼は黒のマーカーペン一本で、現実世界をまるで漫画のコマのように変えてしまう。

▲米国ロサンゼルスのアーティスト、ジョシュア・ヴィデスは、ユニークな白黒タッチであらゆる物を漫画のフィルターにかけてしまいます。ファッション、アート、そして国際的なブランド界で人気のクリエイターとなっています。/ジョシュア・ヴィデス公式サイト
米国ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、ジョシュア・ヴィデス氏は、ユニークな白黒のタッチで、あらゆるものをまるで漫画のような世界に変えてしまう。その独創的な作風は、ファッション、アート、そして国際的なブランド界で絶大な人気を誇っている。(写真/ジョシュア・ヴィデス公式サイト)

漫画のような白黒タッチ、まるで2Dの世界にいるかのように

白と黒だけのシンプルなラインで構成されたアートは、立体物にまるで2Dのフィルターをかけたような視覚効果を生み出し、「現実の中に2次元」が出現したかのような錯覚を起こさせる。

ヴィデス氏は「Reality to Idea(現実から発想へ)」という独自のアートコンセプトを掲げ、ファッションからインテリア、自動車まで幅広い分野で作品を展開。家具やスニーカー、部屋の中まで「漫画化」してしまう。

▲ヴィデス氏は「Reality to Idea」という独自のアートコンセプトを掲げ、白黒の漫画スタイルを現実世界に取り入れることで、見る人に新たなビジュアル体験を届けている。

2Dの車が街を走る、Honda NSXが『頭文字D』の漫画から現実に!

中でも圧倒的な存在感を放つのが、「漫画のような車」のシリーズ。1995年型のホンダ・NSX(米国ではアキュラNSX)をベースに、黒と白だけの太いラインで装飾。まるで『頭文字D』の北条豪が運転席にいるかのような錯覚を与える。さらに、高橋啓介のRX-7 FDとバトルしそうな空気すら感じられるほどだ。

そのほかにも、ポルシェ911のクラシックモデルや豪華なストレッチリムジンまで“漫画化”され、ロサンゼルスの街を走れば誰もが思わず振り返る。あまりのインパクトに、通行人が映画やドラマの撮影現場と勘違いしてしまうのも無理はない。

​彼の作品の中でも特に人気なのが、車を漫画風に描いたシリーズだ。ポルシェ911のようなスポーツカーから、豪華なロングリムジンまで、どんな車も彼の筆にかかれば唯一無二の存在となる。これらの「漫画の車」が実際に街を走ると、そのインパクトに通行人も思わず目を奪われるという。 (関連記事: 「TAKANAWA GATEWAY CITY」で1日限定開催、五感で楽しむ藝大のアート体験「ART&MUSIC DAY」 関連記事をもっと読む

黒いマーカー一本で描かれる白黒の宇宙

このユニークな白黒アートの世界は、ファッションやカルチャーの垣根を越えて注目を集め、世界中の大手ブランドとのコラボレーションも次々と実現している。