今年最初の台風「ウーティップ」発生!金曜日に最も影響 台湾で大雨警戒へ

2025-06-11 15:30
台風「ウーティップ」は本日午後2時に発生する見込みで、強度は軽度から中度の台風の間を維持し、台湾への直接的な影響はない。(資料写真/柯承惠撮影)
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日本気象庁の最新情報によると、南シナ海の熱帯性低気圧は本日(11日)午前に軽度の台風「ウーティップ(WUTIP)」へと発達した。最新の動向が注目される中、気象専門家の林得恩氏は、台風の強度は軽度から中度台風の間を維持し、今後まず海南島を通過した後、広東省と広西省の境界付近で中国大陸に上陸すると予測している。台湾への直接的な影響はないものの、木曜日から約4日間にわたる激しい降雨をもたらすとして、注意を呼びかけている。

台風「ウーティップ」の進路が明らかに!台湾は木曜日から影響受ける

気象署の分析によると、台風「ウーティップ」は北西方向に進み、今週金曜日に中国海南島に上陸した後、広東省と広西省を横断し、最終的に華南地域で徐々に弱まり消滅する見込みである。この台風は台湾本島を直接襲うことはないが、木曜日から間接的に台湾に影響を及ぼし、顕著な降雨をもたらす。特に花蓮・台東地区および南部地域は金曜日に終日の大雨に警戒する必要がある。

気象専門家の林得恩氏は今日、Facebookページ「林老師気象站」で、台風「ウーティップ」の強度は軽度から中度台風の間を維持し、太平洋高気圧の縁に沿った気流に乗って北西方向に進み、中国大陸に接触した後、北東方向に転じ、5日以内に消滅すると予測している。台風「ウーティップ」の外縁の雲系が南方の水蒸気と結合し、6月12日から15日にかけて台湾に影響を与え、各地の降雨確率が顕著に上昇する。中南部と東部地域では短時間の強い降雨が発生する可能性もある。同時に気圧勾配の強化により局地的な強い突風も予想されるため、警戒が必要である。

台風「チョウ」の進路。(画像/気象署より)
台風「ウーティップ」の進路。(画像/気象署より)

台風「ウーティップ」が午後に発生 最も影響が強まるのは金曜日

気象専門家の呉徳栄氏は「気象応用推進基金会」のコラムで、米国と日本の最新予報データによると、台風「ウーティップ」は本日午後2時に正式に形成される見込みだと述べている。台湾に直接上陸することはないが、木曜日から外縁の雲系が台湾に激しい降雨をもたらし続ける。木曜日は南部と東部が最初に影響を受け、金曜日は台湾全土で最も顕著な影響が出る見込みで、各地で大雨、場合によっては豪雨となる可能性がある。

中央気象署によると、台風「ウーティップ」は金曜日に海南島に上陸後、北方のトラフに導かれて急速に中国華南地方へ北上し、徐々に弱まって消滅するという。台風の強度は軽度にとどまるものの、その水蒸気は台湾の天候に顕著な変化をもたらす。金曜日には南部と花蓮・台東地区で長時間の大雨に警戒が必要で、中部以北では午後の雷雨の確率が高まる。土曜日から雨は弱まり、典型的な午後の雷雨パターンに戻る。日曜日から来週火曜日にかけては、南西の風の影響が続き、中南部では一時的なにわか雨の可能性があり、その他の地域では曇り空が主体となる見通しである。

今後の降雨傾向。(画像/気象署提供)
今後の降雨傾向。(画像/気象署提供)

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