大阪・関西万博》ディーン・フジオカさん&ビビアン・スーさん、「TECH WORLD」で台湾の魅力を発信

2025-06-11 15:38
ビビアン・スーさんとディーン・フジオカさんが登場、台湾の魅力を伝える「TECH WORLD」特別ゲストデー。(画像/TECH WORLD スペシャルゲストデー広報事務局提供)

2025年大阪・関西万博の開催地・夢洲にて、6月10日、台湾系企業「玉山デジタルテック」が出展する「TECH WORLD」館でスペシャルゲストデーが行われ、俳優のディーン・フジオカさんと台湾出身のタレント、ビビアン・スーさんが来館した。アジアを代表する2人の人気ゲストの登場に、会場には日台の報道陣が多数集まり、館内は終始華やかな雰囲気に包まれた。

「TECH WORLD」館は、台湾の自然環境や産業、食文化などを最新のデジタル技術を通じて紹介する展示施設であり、事実上の“台湾パビリオン”として機能している。来場者が台湾の多様な魅力を五感で体験できることを目的としている。この日は、館の名誉会長である黄志芳氏の案内のもと、両名が展示を巡りながら、台湾への思いや未来への展望について語った。

ディーン・フジオカさんは、「未来への可能性を強く感じました。台湾は私にとって特別な場所です。いつか子どもたちを連れて訪れたいと思います」とコメント。台湾で芸能活動をスタートさせた自身のルーツに触れ、感慨深い表情を見せた。

一方、ビビアン・スーさんは「年齢を問わず誰でも楽しめる展示です。テクノロジーが満載なのに、どこかぬくもりも感じられました」と語り、笑顔で来場者や関係者との交流を楽しんでいた。黄氏も「影響力のあるお二人に台湾の魅力を発信していただけるのは、大変心強い」と述べた。

この日、注目を集めたのは2人の衣装でもあった。ビビアン・スーさんは、フリンジが印象的なスエード素材のセットアップ姿で登場。腰まで届く三つ編みのおさげ髪で、「このフリンジは台湾ヒノキの葉をイメージしています」と通訳を通じて説明。さらに、ミネラルや天然石を使用したアクセサリーも「自然×テクノロジー」という展示テーマに合わせて選んだという。

ディーン・フジオカさんは、金髪に生成りのジャケットとパンツ姿で登場。インナーにはラメが散りばめられたスタイルで、「このラメ、実はチップ状になっているんです。TECH WORLDのテーマにぴったりだと思い、自分でもちょっと誇らしく感じています」と笑顔を見せた。服装を通じて、台湾の半導体技術と自然を重ね合わせたという。

イベント中には、ディーン・フジオカさんが高校生時代の思い出を披露する場面もあった。「芸能界に入る前、アメリカに渡る前に、共通の知人を通じてビビアンさんの撮影現場に遊びに行ったことがあり、日本語でご挨拶した記憶があります」と語ると、ビビアン・スーさんは「30年前? 私、10歳のときにお会いしましたね」と笑いながら返し、会場には和やかな笑いが広がった。

自然体のやり取りと変わらぬ美しさに、記者席からは「かわいい」「かっこいい」といった声も漏れていた。

また、この日は来場者を対象に、台北行きのペア航空券や万博ペア入場券が当たる抽選会も実施され、多くの来場者で賑わいを見せた。SNS上でも「おディーンさんいたの!?」「金髪おディーン素敵すぎる」「会いたかった」といった反応が相次いでいる。

「TECH WORLD」館では、今後も国際交流イベントや先端技術を体験できる企画を予定しており、大阪・関西万博における台湾の“顔”として、さらなる注目を集めそうだ。

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