日本政府は、中国の海軍空母「遼寧」が硫黄島以東の海域を初めて通過し艦載機の発着任務を遂行、「第2列島線」を突破したことを確認した。これについて、退役少将の栗正傑が番組『中天辣晩報』で指摘し、日本は当初「遼寧」が短期任務を行うと判断したが、一週間後に「遼寧」が突然第2列島線の外に出現したことに驚きを示し、「日本は本当に騙された!」と述べた。
日本防衛省統合幕僚監部の情報によると、「遼寧」は5月25日から27日にかけて宮古海峡を通過して西太平洋に入り、28日から30日にかけて台湾とフィリピン東部の外海を南に航行し、30日に日本側の監視範囲を離脱した。日本側はフィリピンを通過して南シナ海に入ると予測していたが、一週間後の6月7日に再び「遼寧」の動きを捉え、日本の南鳥島東南約300キロの海域で、8日に硫黄島の外海に現れた。
栗正傑はこれについて「日本は本当に騙された」と明言し、「遼寧」が出港した際、共軍の別の空母「山東」も海南島から出航したが、補給艦が同行していなかったため、当初は「遼寧」が短距離の巡航を行い、米比軍事演習を終えて日本横須賀港に戻る「ニミッツ」空母を狙ったものであると推測されたと述べた。
栗正傑は「遼寧」の出発時、日本は艦を派遣して追尾したが、短期任務と判断したため中途で返航したこと、しかし一週間後の7日には「遼寧」が第2列島線を突破し、南鳥島周辺の海域に現れたことに驚きを示し、「遼寧」の行動を「戦略的奇襲」と呼び、「日本とアメリカは本当に騙された」と述べた。
編集:佐野華美 (関連記事: 上棟式典!巴克禮PARKが台南に進出 隈研吾が国際建築の頂点を示す | 関連記事をもっと読む )
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