日米が拡大抑止協議を実施 英海軍は北朝鮮「瀬取り」監視活動を継続

2025-06-10 18:39
英国海軍哨戒艦「スペイ」。(出典:英国国防省)

日本政府は6月9日、米国および英国と連携した安全保障関連の動向について発表した。日本とアメリカ両政府は、6月5日から6日まで(現地時間)、ルイジアナ州シュリーブポートに所在するバークスデール空軍基地において、「日米拡大抑止協議(Extended Deterrence Dialogue, EDD)」を実施した。両国政府関係者が出席し、安全保障上の戦略的な課題について意見交換を行った。

また、日本政府は、英国海軍の哨戒艦「HMSスピー」が6月上旬、日本周辺海域において、国連安全保障理事会決議(UNSCR)で禁止されている北朝鮮籍船舶との「瀬取り」を含む違法な海上活動に対する監視活動を実施したと明らかにした。英国による同様の活動は、2018年以降13回目となる。

政府は、「北朝鮮によるすべての大量破壊兵器およびあらゆる射程の弾道ミサイルの完全、検証可能かつ不可逆的な方法での廃棄の実現に向け、国際社会が一致団結して安保理決議の実効性確保に取り組む観点から、こうした取組を歓迎する」としている。

さらに、日本としても安保理決議違反が疑われる船舶に対する情報収集を行っており、英国を含む関係国・関係国際機関と引き続き緊密に協力していく方針だ。

世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版 X:@stormmedia_jp