台湾・九份「2025紅燈籠祭」6月14日開幕 光の龍×提灯ナイトツアーで幻想的な夜へ

2025-06-12 10:47
6月21日より毎週土・日に予約制の「百人提灯ナイトツアー」を開催。参加者には限定記念品をプレゼント。(写真/新北市政府観光旅遊局提供)
6月21日より毎週土・日に予約制の「百人提灯ナイトツアー」を開催。参加者には限定記念品をプレゼント。(写真/新北市政府観光旅遊局提供)
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台湾の歴史ある観光地として知られる九份で、「2025九份紅燈籠祭」が6月14日から7月13日まで開催される。九份老街およびその周辺地域が赤い提灯の灯りで彩られ、歴史、地域文化、視覚芸術が融合するイベントとして注目を集めている。

九份紅燈籠祭の注目スポット3選 全長20メートルの「光の龍」も登場

台湾・九份で開催される「2025九份紅燈籠祭」では、幻想的な光に包まれた打ち出しスポットが多数登場する。今年の目玉として、フォトジェニックな三大インスタレーションに加え、圧巻の「光の龍」も初公開される。

撮影スポット①:五番坑公園「祈福田(きふくでん)」

五番坑公園内に広がるのは、無数の赤い提灯で構成された「祈福田」。光と影が織りなす幻想的な空間で、訪れた人々は願いを込めて祈ることができる。特に注目されるのは、会場に特別設置された香川県琴平町を象徴する金色の提灯である。これは、2018年に瑞芳区と琴平町が姉妹都市提携を結んで以来の深い友好関係を表している。

撮影スポット②:金山岩「籤願心燈(せんがんしんとう)」

愛を願うスポットとして、地元の信仰である月下老人(縁結びの神)と最新のテクノロジーが融合した「籤願心燈」も見逃せない。提灯とおみくじを使って祈願するこの没入型体験は、カップルはもちろん、親子や友人同士でも特別な祝福を刻むことができる。

撮影スポット③:豎崎路小公園「夜色九份(やしょくきゅうふん)」

かつての鉱業で栄えた九份の歴史を映し出す豎崎路小公園では、山城の郷愁を呼び起こす雰囲気が広がる。日が暮れると、灯りと自然が織りなす美しい夜景が眼前に広がり、九份ならではの幻想的な風景を楽しめる。

見逃せない!全長20メートルの「光の龍」

軽便路に登場する全長20メートルの「光の龍」は、今年の祭りの最大の見どころだ。九份の基隆山は台湾の龍脈の起点とされており、基隆嶼を遠くに望むと「龍が明珠を吐き出す」ように見えるという伝承がある。地形に沿って立ち並ぶ赤い提灯が龍の姿を表現し、吉祥と伝説の象徴として山城に無限の幸運をもたらすとされている。

軽便路に登場する全長20メートルの「光の龍」は、祝福を象徴する本祭最大の見どころ。(写真/新北市政府観光旅遊局提供)
軽便路に登場する全長20メートルの「光の龍」は、祝福を象徴する本祭最大の見どころ。(写真/新北市政府観光旅遊局提供)

週末限定イベント!地域連携ワークショップと「提灯ナイトツアー」で九份を満喫

2025年九份紅燈籠祭の開催期間中、毎週土曜・日曜には、地域連携による体験型イベントや、九份の夜を楽しむ「提灯ナイトツアー」が実施される。

午後2時から4時までは、陶芸や手作りワークショップ(各500元/1人)に参加でき、オリジナル作品づくりを通じて地域文化に触れることができる。続く午後4時から6時には、提灯の着色体験が行われ、幻想的な灯りの中で自分だけの提灯を彩ることが可能だ。

午後6時からは、地元ガイドによる「提灯ナイトツアー」(参加費250元/1人)がスタート。九份の入り組んだ路地を提灯を手に巡りながら、まるで時空を旅するかのような特別なひとときを体験できる。ツアーは全8回開催予定で、事前にACCUPASSプラットフォームにて「2025九份紅燈籠祭」と検索の上、1週間前から申し込みが可能。参加者には、思い出に残る特製の記念品が贈られる。

6月21日より毎週土・日に予約制の「百人提灯ナイトツアー」を開催。参加者には限定記念品をプレゼント。(写真/新北市政府観光旅遊局提供)
6月21日より毎週土・日に予約制の「百人提灯ナイトツアー」を開催。参加者には限定記念品をプレゼント。(写真/新北市政府観光旅遊局提供)

九份の夜を照らす、記憶に残る光の旅へ

「九份紅燈籠祭」は、単なる視覚的なイベントにとどまらず、来訪者の心に深く響く歴史と文化の旅路でもある。手にした提灯の光に導かれながら、灯りに彩られた九份の街を歩けば、それぞれの光が過去と未来を物語ってくれる。

ロマンチックな夜を友人や家族と共に過ごすのも、ひとりで山城の静けさを味わうのも、どちらも忘れがたい思い出となるだろう。ぜひ公共交通機関を利用して、この夢のような灯りの祭典へと足を運んでみてほしい。

「2025九份紅燈籠祭」に関する詳細情報は、新北市観光旅遊網や、新北旅客Facebook公式ページで確認できる。

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