人気グループ「TOKIO」のメンバーである国分太一さん(50)が、過去のコンプライアンス違反を理由にバラエティ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)を降板し、あわせて無期限で芸能活動を休止することが6月20日、明らかになった。株式会社TOKIOおよび日本テレビの両者が同日に正式発表した。
1995年に放送開始した「ザ!鉄腕!DASH!!」は、TOKIOのメンバーが農業や漁業、地域振興に挑む姿を通じて長年にわたり高い人気を集めてきた。国分さんは番組の初回から中心メンバーとして出演し、視聴者からも厚い信頼を寄せられていた。
しかし、社内調査の結果、過去に複数のコンプライアンス違反行為が認められたことを受け、日本テレビは第三者の弁護士による報告を踏まえて、同日開催の臨時取締役会で降板を決定。国分さん本人もこれを了承した。
さらに、TOKIOの所属事務所である株式会社TOKIOも同日、「重大なコンプライアンス違反があった」として、国分さんが無期限で活動を休止することを発表した。
国分さんは公式コメントを発表し、「長年の活動において、自分自身が置かれている立場への自覚不足、考えの甘さや慢心、行動の至らなさがすべての原因です。期限を定めずにすべての活動を休止し、自分を見つめ直させていただきます」と謝罪と反省の言葉を述べた。
国分さんはこれまで、「ザ!鉄腕!DASH!!」のほか、TBS系「世界くらべてみたら」やテレビ東京「男子ごはん」など複数の番組にレギュラー出演しており、いずれも今後の出演継続に注目が集まる。
日本テレビの福田博之社長は同日午後に記者会見を開き、「刑事告訴に至るような案件ではないが、視聴者の信頼を守るためにも、ガバナンスの観点から判断した」と説明。「番組は継続するが、視聴者の信頼を裏切らない番組づくりを続けていきたい」と述べた。
国分さんは1994年にCDデビューしたTOKIOのメンバーで、キーボードを担当。バラエティや情報番組の司会、さらには俳優業など多方面で活動してきた。誠実な人柄と穏やかな語り口で幅広い世代に親しまれており、東日本大震災以降は福島県の復興支援活動にも積極的に関わってきた。
近年、芸能界ではタレントの倫理意識や行動規範が厳しく問われる傾向にあり、今回の降板と活動休止もその流れの一端を示すものとなった。視聴者やファンからは驚きとともに、今後の動向を注視する声が多く寄せられている。
【国分太一プロフィール】
生年月日:1974年9月2日(50歳)
出身地:東京都
所属グループ:TOKIO(キーボード担当)
主な出演番組:「ザ!鉄腕!DASH!!」「ビビット」ほか
タレント・司会者・俳優として多方面で活動してきた。
編集:梅木奈実 (関連記事: 「まち全体がホテルに」長崎・平戸市が世界初の『アルベルゴ・ディフーゾタウン』に認定 | 関連記事をもっと読む )
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