エア・インディア機でまた不具合 墜落事故から数日、24時間で4件発生

2025-06-18 15:10
インド航空が運航するボーイング787機。(AP通信)
インド航空が運航するボーイング787機。(AP通信)

エア・インディアは12日に270人以上の命を奪う航空事故を起こして以来、過去24時間の間に4件の故障疑いが相次ぎ、安全面で重大な懸念が浮上している。12日、インドのアーメダバード(Ahmedabad)発イギリス・ロンドン行きのボーイング787-8ドリームライナーが離陸後まもなく墜落し、搭乗者242人のうち奇跡的に1人のみが生還した。搭乗者の犠牲者に加え、地上の数十人も巻き込まれ、死者は270人を超えている。

事故から数日しか経過しないうちに、エア・インディアの航空機は再び問題を起こしている。過去24時間で4機が故障の疑いを示した。報道によれば、本日午後にもアーメダバード発ロンドン行きの同社便が「技術的問題」により離陸できなかった。この機体も12日に事故を起こしたのと同じ787-8ドリームライナーである。また、ニューデリーのNDTVによると、同日早朝に米国サンフランシスコ発ムンバイ行きのインド航空機がエンジン故障により、カルカッタでの乗客の降機を余儀なくされた。

この便は当初、午後1時10分にカルカッタを出発しムンバイへ向かう予定であったが、故障のため出発が一時午後3時に延期されたものの、結局欠航となった。

また、『India Today』は、16日にインド航空の香港発デリー行きの便で、機長が離陸後に故障を発見したため引き返したと報じている。同日には、エア・インディア傘下のエア・インディア・エクスプレス(Air India Express)がデリー発ランチー行きの便で、途中故障の疑いによりデリーに引き返す事態も発生した。

『エコノミック・タイムズ』は、エア・インディアの複数の機体で最近相次いで問題が発生し、国際線の運航に大きな混乱をもたらしていると指摘している。

エア・インディアの旅客機が12日に事故を起こした後、インド民間航空局は14日にボーイング787シリーズ機の全面検査を義務付けると発表した。ただし現時点で運航停止の指示は出していない。

『タイムズ・オブ・インディア』によれば、インド民間航空総局(DGCA)は本日午後、エア・インディアおよびインディアン・エクスプレス航空と会合を開き、最近頻発している問題の状況を確認する予定である。

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