インド航空機事故で294名犠牲に 世界で最も安全な航空会社ランキング、過去に死亡事故ゼロの機種を一挙紹介

2025-06-14 15:22
インドの航空機事故が世界に衝撃、ボーイング787で初の死亡事故が記録された。(イメージ画像/photoAC)
目次

12日、インドで大規模な航空事故が発生した。乗員・乗客あわせて100人以上を乗せた旅客機が離陸直後に墜落し、医学院の建物に衝突。現地報道によれば、推定294人が死亡したとみられている。

墜落したのはボーイング787「ドリームライナー」で、長年「死亡事故ゼロの機種」とされていたが、今回の事故によりその記録が破られた。これを受けて、航空機の安全性や事故記録に再び注目が集まっている。

航空専門サイト「AirlineRatings」は今年(2025年)初頭、最新の「世界で最も安全な航空会社」ランキングを発表。台湾からはエバー航空(EVA Air)が9位に入り、日系からはANA(8位)とJAL(21位)がランクインしている。

ランキング1位は、カンタス航空(オーストラリア)をわずか1.5ポイント差で上回ったニュージーランド航空。サイトCEOのシャロン・ピーターセン氏は、両社は安全管理やパイロット訓練、飛行成績でほぼ同等だが、ニュージーランド航空の保有機材がより新しいことが評価されたと述べた。

3位には、キャセイパシフィック航空、カタール航空、エミレーツ航空の3社が同率で並んだ。いずれも事故歴や飛行データなどで非常に高い評価を得ているという。

そのほか、今年はイベリア航空(スペイン)とベトナム航空が初めてトップ25入り。韓国の大韓航空(Korean Air)も10位に浮上した。一方、前年は高評価だったシンガポール航空やKLMオランダ航空は、今回のランキングから外れた。

世界で最も安全な航空会社ランキング

第25位、ユナイテッド航空(United Airlines)

第24位、ベトナム航空(Vietnam Airlines)

第23位、デルタ航空(Delta Airlines)

第22位、エア・カナダ(Air Canada)

第21位、日本航空(JAL)

第20位、ルフトハンザ航空/スイス航空(Lufthansa / Swiss)

第19位、フィンエアー(Finnair)

第18位、イベリア航空(Iberia)

第17位、ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)

第16位、北欧航空(SAS)

第15位、アメリカン航空(American Airlines)

第14位、ハワイアン航空(Hawaiian Airlines)

第13位、TAPポルトガル航空(TAP Portugal)

第12位、ターキッシュ エアラインズ(Turkish Airlines, THY)

第11位、アラスカ航空(Alaska Airlines)

第10位、大韓航空(Korean Air)

第9位、エバー航空(EVA Air)

第8位、全日本空輸(ANA)

第7位、エティハド航空(Etihad Airways)

第6位、ヴァージン・オーストラリア(Virgin Australia)

第5位、キャセイパシフィック航空(Cathay Pacific)

第4位、カタール航空(Qatar Airways)

第3位、エミレーツ航空(Emirates)

第2位、カンタス航空(Qantas)

第1位、ニュージーランド航空(Air New Zealand)

死亡事故ゼロの有名機種

  • ボーイング 717(旧MD-95)
  • エアバス A220(旧ボンバルディア Cシリーズ)
  • エアバス A320neoシリーズ(A319neo、A320neo、A321neoを含む)
  • エアバス A340
  • エアバス A350
  • エアバス A380

長らく死亡事故ゼロの記録を誇っていたボーイング787も、今回の事故により統計が更新された。

世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版X@stormmedia_jp