エアインディア、ボーイング787が離陸30秒で墜落 乗客乗員241人死亡、1人が奇跡的に生存

2025-06-13 09:04
インド航空787機が離陸後に墜落し、空港近くのユースホステルに突っ込んだ。(AP通信)

エア・インディアAir India)のロンドン行き定期便が墜落するという重大事故が発生した。機内には200人を超える乗客と乗員が搭乗しており、現在も安否は確認されていない。

現地メディアの報道によると、このボーイング787-8型機は離陸直後、航空交通管制センター(ATC)に「メーデー(Mayday)」の緊急信号を発信。その後、通信は途絶えた。インド民間航空総局(DGCA)も、AI171便の副操縦士が確かに救難信号を発したことを認めている。

第一報を受けた警察・消防によると、同機はアーメダバード空港近郊の宿舎に墜落したという。墜落現場となった建物には、現地の医科大学に通う学生や若手医師らが居住しており、少なくとも2030名が犠牲になったとみられる。

海外メディアが現地警察の情報として伝えたところによると、これまでに少なくとも204体の遺体が収容され、近隣の病院へ搬送されたという。救助活動にあたった警察・消防は、「AI171便に搭乗していた242人全員が死亡したとみられる」との見解を示している。

NEW: Viswashkumar Ramesh, a British national, is the only known survivor of Air India Flight 171.

He's quoted as saying: "30 seconds after takeoff there was a loud noise and then the plane crashed. It all happened so quickly. When I got up there were bodies all around me"pic.twitter.com/cwq0xPKI7E

— BNO News Live (@BNODesk)June 12, 2025

しかしその後、BBCは現地警察の情報として、機内にいた242人のうち1人が奇跡的に生還したと報じた。生き延びたのは、座席番号11Aに座っていた40歳の男性、ヴィシュワシュ・クマール・ラメシュ(Vishwash Kumar Ramesh)氏。彼は兄とともにこの便に搭乗していたが、隣に座っていた兄は残念ながら命を落としたという。インドのメディアが病院で意識のあるラメシュ氏にインタビューしたところ、彼は事故当時を次のように振り返った。「インド航空の機体は離陸からわずか30秒ほどで急降下し、炎と煙が機内に広がり始めた」と語っている。 (関連記事: 「なぜ自分だけが…」241人死亡の墜落事故、生き残ったたった1人の男性の証言 関連記事をもっと読む

現在判明している情報によれば、事故機はAI171便で、インド・アーメダバード(Ahmedabad)からイギリス・ロンドンへ向かう国際線だった。離陸後まもなく、現地のサルダール・ヴァラブバーイー・パテル国際空港(Sardar Vallabhbhai Patel International Airport)近くの住宅街に墜落したとみられている。