台湾・彰化で、2025年の王功漁火節が6月28日(土)から29日(日)までの2日間にわたって盛大に開催されることが発表された。12日午前には記者会見が行われ、県長の王惠美氏、芳苑郷長の林保玲氏、彰化県区漁会理事長の林明壽氏、総幹事の陳威谷氏、福海宮主委の林義璿氏らが出席した。王県長は、2日間にわたる王功漁火節は5つの大きな見どころを用意しており、多くの方々を心から歓迎すると述べた。音楽やグルメ、文化、信仰、そして光のアートが融合した夏の祭典にぜひ足を運び、媽祖への参拝や地元の美食、コンサート、そして美しい風景を楽しんでほしいと呼びかけた。
王恵美県長が説明する今年の王功漁火節5つの見どころ
まず注目の海洋音楽会では、動力火車や宇宙人をはじめとする人気歌手・バンド11組が出演。両夜とも夕方から深夜まで熱気あふれるライブパフォーマンスを繰り広げ、観客に音楽の饗宴を届ける。
二つ目の見どころは、人気キャラクターとのふれあいイベント。大型エアーキャラクター「Mr. Shark(鯊魚先生)」が会場に登場し、子どもから大人まで記念撮影や交流が楽しめる。会場で指定のスポットにて写真を撮影し、SNSに投稿する「打卡」を行うと、数量限定のマグネットがもらえる(各日午前11時から配布、なくなり次第終了)。さらに、28日には「Mr. Shark」のトートバッグ、29日にはスマホストラップといった限定コラボグッズもそれぞれ各日1,200個が用意されている。
三つ目の注目イベントは、毎年大人気の「千人焼き牡蠣」。今年は地元芳苑の特産品「ミルク貝(牛奶貝)」も新たに登場。事前申込と予約購入が可能で、最も新鮮な海の幸をその場で味わえる。ミルク貝は予約購入で1斤(600g)あたり150元(1人1パック限定)、当日現場での追加購入は1斤あたり200元となっている。
四つ目は、「祈福カーニバル」と題した地域色豊かな催し。厳かな祈願儀式に加え、無料の地元グルメの振る舞いや、運試しが楽しめる「筊杯(ポエ)バトル」も用意され、訪れた人々が願いを込めながら楽しいひとときを過ごせる内容となっている。
五つ目の見どころは、夜を締めくくる華やかな花火ショー。毎晩午後8時から約8分間にわたり打ち上げられ、王功橋や福海宮周辺の海洋イルミネーションとともに港の夜景を幻想的に彩る。ロマンチックな雰囲気が会場全体を包み込む。
彰化県区漁会の陳威谷・総幹事は、「王功漁火節」は宗教信仰と漁村文化を融合させた祭典であり、王功の魅力を発信する重要な機会だと強調。県政府や福海宮の尽力に感謝の意を示すとともに、漁会としても花火の打ち上げを支援していると述べ、「今年も王功の未来を明るく照らすこの祭りに、ぜひ多くの皆さんが訪れ、媽祖への参拝、美しい音楽、迫力ある花火を楽しんでほしい」と呼びかけた。 (関連記事: 台湾米が日本で急拡大 コメ不足の中で輸出量6倍増、「最も信頼できる輸入米」との声も | 関連記事をもっと読む )
福海宮の林義璿主任委員は、「彰化・王功漁火節は全国的にも注目される一大イベントで、今年で第21回を迎える」と語った。昼間の主会場は王功の福海宮で、彰化県養鶏協会が提供する各種鶏肉料理に加え、今年は彰化県養豬協会による刈包(グアバオ)、滷肉飯(ルーローハン)、炒米粉(ビーフン炒め)、香腸(台湾風ソーセージ)も新たに登場。また、地元芳苑の特産である「真珠カキ粥」もふるまわれ、多彩なグルメが訪れる人々を迎える。