台湾・南投県第73回全県運動会の聖火点火式が6日、南投市の藍田書院で行われ、スポーツの伝承を象徴する聖火が灯された。この日から聖火は県内13の郷鎮市を巡り、各郷鎮市長や中小学校の校長、郷鎮市体育会がリレー形式で受け継ぐ。大会の開幕は11月8日に予定されている。
藍田書院は南投県の重要な文化財であり、点火式は王瑞徳副県長が主宰した。点火に先立ち、礼の敬意を示し、香をたき、厳粛な雰囲気の中で儀式が進められた。立法委員の麦玉珍氏、南投市長の張嘉哲氏、県議員の張秀枝氏、簡千翔氏なども会場を訪れ、式典に参加した。
書院の主委・張振昌氏の案内のもと、王副県長が聖火を点火し、これを県政府教育処長の王淑玲氏に手渡した。最後に五育中学の聖火チームが聖火を掲げて出発。南投小学校の教職員と生徒が沿道で旗を振り、拍手と歓声でリレー隊を迎えた。現場は活気に満ち、温かい声援に包まれた。
11月8日に開幕式、優秀選手を表彰
王副県長は、「4日間にわたる全県運動会は、県立体育場および各競技会場で盛大に開催される。開幕式は11月8日午前9時に行われ、あわせて第114回全国運動会で活躍した南投の優秀選手とコーチを表彰する」と述べた。
南投代表チームは今回の全国運動会で金12個、銀7個、銅12個を獲得し、非直轄市として第3位に入る好成績を収めた。王氏は「南投のスポーツ実力は非常に強い」と胸を張った。
県政府教育処は、地元住民や選手に南投の風土と人文的魅力を感じてもらうため、開幕当日の午前10時30分から県立体育場で「南投県良質米食および農特産品フェスティバル」を開催すると発表した。来場者は地元の特色あるグルメを味わうことができるという。
「観光首都・宜居都市・健康活力・幸福南投」がテーマ
本大会のテーマは「観光首都・宜居都市・健康活力・幸福南投」。一般競技、公務員競技、教職員競技、適性体育競技など計36種目が実施され、競技会場は県内28か所に及ぶ。大会には延べ1,600人以上の審判、スタッフ、ボランティアが動員され、総参加者数は13,557人を超える見込みである。南投県が推進してきた全民スポーツの成果と熱意が表れる場となる。
南投のスポーツ振興、施設整備も加速
南投県政府は、全民運動(スポーツの普及)を推進する一方で、スポーツ奨学金の拡充を進めている。また、南投市・草屯鎮・埔里鎮に「樂活(ローハス)スポーツセンター」の建設を計画し、学校の運動施設の整備を進めている。将来的にはより多くの南投出身選手が全国、さらには国際舞台で活躍し、県の名誉を高めることを期待している。
編集:梅木奈実 (関連記事: 南投の秘境、日本ではまだあまり知られていない「必訪の絶景地」―CNN推奨「生涯に一度は訪れるべき」最強スポット | 関連記事をもっと読む )
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