トランプ後継者は誰?英紙コラムニストが痛烈批判「副大統領ヴァンスは粗暴、国務長官ルビオは無能、全員トランプのコピー」

米国国務長官ルビオ(左)と副大統領JDヴァンス(右)。
米国国務長官ルビオ(左)と副大統領JDヴァンス(右)。
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トランプ時代2.0はまだ一年も経たないが、後継者争いは既に始まっている。英紙『ガーディアン』コラムニストのサイモン・ティスダル(Simon Tisdall)氏は、2028年の「トランプ継承戦」は犬同士の口喧嘩のような茶番劇だと嘲笑する。副大統領のJD・ヴァンス氏は「ブルドッグ」のようで、粗暴で好戦的、ポピュリストであり、人種差別や女性差別言論を擁護している。一方、国務長官のマルコ・ルビオ氏は「プードル」のようで従順で主体性がなく、トランプ氏の外交上の失策を片付けているだけだ。ティスダル氏は悲観的な予測をしており、次のアメリカの指導者も「国を治めることを知らず、トランプ氏の模倣に終始する」便宜的な政治家になる恐れがあるとしている。

トランプ時代の継続?誰が後継者になるのか

2028年のアメリカ大統領選挙までまだ3年あるが、ワシントンには既に継承への不安が広がっている。『ガーディアン』のコラムニストであるサイモン・ティスダル氏は、多くのアメリカ人が2028年11月7日を待ち望んでおり、それでトランプ時代が終わると信じ、民主党が2024年のカマラ・ハリス氏の惨敗を償い、アメリカの民主主義が生まれ変わることを希望している。しかし、これらはすべて「たぶん」でしかない。

ティスダル氏は、民主党ではカリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏が既に準備を始めており、ハリス氏は過去の失敗を軽視し、自分は「もう一度挑戦する価値がある」と考えているという。しかし、注目の焦点は共和党に向いている。79歳のトランプ氏は今週も驚くべき発言をしており、「三選を望む」と意向を表明した。そのすぐ後に「何が起こるか見てみよう」と補足した。ティスダル氏は、この「羞恥心のない自己中心的な人物」が選挙の舞台でパフォーマンスを繰り広げ続け、注目を集めるだろうと皮肉っている。

トランプ氏は自ら二人の後継者を指名している。副大統領のJD・ヴァンス氏と国務長官のマルコ・ルビオ氏である。ティスダル氏は、トランプ氏が予言する2028年の共和党予備選は「二つの雄の対決」になるというが、しかし彼のお気に入りは往々にして悲惨な末路をたどる——ペンス氏(トランプ氏の初期の副大統領)、ティラーソン氏(同国務長官)、ポンペオ氏(同国務長官)、ボルトン氏(同国家安全保障顧問)がその例である。

更に、熱烈なトランプ支持者を除けば、誰もトランプ氏の意見を重視していない。ティスダル氏は、ヴァンス氏とルビオ氏が高官には不適だとすでに証明したが、それでもMAGA陣営の最も可能性のある後継者だと嘲笑する。現段階では、この二人の凡庸な便宜主義者が大統領の地位を奪い得る可能性がある。 (関連記事: トランプ氏、初の「中間テスト」で敗北 民主党穏健派スパンバーガー氏がヴァージニア州初の女性知事に当選 “振り子効果”で党内主導権を握る 関連記事をもっと読む

「ブルドッグ」JD・ヴァンス:粗暴で無知なポピュリストの化身

ティスダル氏は、JD・ヴァンス氏を「トランプ王国の王子」、吠えたり噛み付いたりする「ブルドッグ」と表現している。この41歳の副大統領は言動が粗暴で低俗であるが、共和党予備選州の世論調査では大幅にリードしている。彼は単純化されたほぼ無思慮な言葉で支持者を煽動し、アメリカ国外で麻薬取引容疑者を殺害することが戦争犯罪になるかと指摘されると、Xで「どう騒ごうが気にしない」と返答した。

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