冬の気配が近づく中、台湾では引き続き東北季節風の影響を受け、北部は涼しく南部は暑いという気温差のある天候が続いている。一方、西太平洋および南シナ海の熱帯システムの動きが、今後1週間の天候を左右する鍵となりそうだ。
最新のヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の数値モデルによると、台湾は乾燥した涼しい天候が続く見通しだが、グアム付近で発達中の熱帯低気圧(TD)がまもなく台風26号(フォンウォン)に発達する可能性が高い。その進路は「潜在的脅威」として警戒が必要だという。
気象専門家の呉徳栄氏は、自身のコラム「洩天機教室」で「最新モデルの進路予測はある程度収束してきたものの、不確定性は依然として高く、最新の気象情報を継続的に確認する必要がある」と呼びかけている。
本日の天気:北部はやや涼しく、中南部は日中暑く朝晩涼しい
最新のECMWFモデルによると、5日(火)の天候は引き続き「東北季節風」の影響を受ける。
降水:北部および宜蘭・花蓮では局地的な短時間の雨。他地域はおおむね曇り時々晴れで、湿度は低め。
気温:寒気は弱く、北部はやや涼しい一方、中南部は日中暑く朝晩は涼しい。
| 地域 | 最低気温 | 最高気温 |
| 北部 | 18°C | 27°C |
| 中部 | 19°C | 33°C |
| 南部 | 20°C | 33°C |
| 東部 | 19°C | 30°C |
午前4時32分時点での台湾本島最低気温は、新竹県関西鎮で18.4°Cを記録した。
2つの台風が共演 強い台風「ハイグイ」はベトナム直撃へ、「フェニックス」は台湾北方で旋回の可能性
現在、西太平洋には2つの熱帯システムが存在し、今後の天候に大きな影響を与えるとみられる。
台風25号(カルマエギ):すでに南シナ海に入り、西北西方向へ進行中。6〜7日頃に最盛期を迎え、ベトナムを直撃する見込み。現地への渡航予定者は航空便や安全情報に注意が必要。
台風26号(フォンウォン):グアム付近の熱帯低気圧が、5日中に小型台風へと発達する見通し。
ECMWFおよび米国のGEFS(集合予報モデル)のシミュレーションでは、フェニックスは台湾付近で北寄りに進路を変える可能性が高いとの結果が出ている。ただし、個別の進路シナリオは依然としてばらつきが大きく、進路の「不確実性」は高い。今後の予報更新に注意が必要だ。
今後1週間(11月6日〜11日)の天気見通し
週末(6〜9日):東北季節風の影響は残るものの、湿度が減少。各地ともおおむね曇り時々晴れの天気。北海岸や東部では所によりにわか雨の可能性あり。冷たい空気は次第に弱まり、日中は暖かく、朝晩はやや涼しい気候が続く。
来週初め(10〜11日):天候の変化は台風26号たまごの動向に大きく左右される見込み。最新の予測モデルによる進路修正を注視する必要がある。
編集:梅木奈実 (関連記事: 2025年台北牛肉麺おすすめ12店舗! ミシュラン掲載店から老舗まで完全ガイド | 関連記事をもっと読む )
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