トップ ニュース ドジャース、球団史上初のワールドシリーズ連覇達成 山本由伸が連投で神リリーフ 日本人投手初のMVPに輝く
ドジャース、球団史上初のワールドシリーズ連覇達成 山本由伸が連投で神リリーフ 日本人投手初のMVPに輝く ドジャースの日本人投手・山本由伸。(撮影/陳志豪)
ロサンゼルス・ドジャースが、MLBワールドシリーズ第7戦でトロント・ブルージェイズを延長11回の末に5-4で下し、球団史上初となるワールドシリーズ2年連続制覇を果たした。前日に先発登板した山本由伸投手(27)は、この試合で9回途中から緊急登板。連投ながら圧巻の投球でチームを救い、胴上げ投手となった。
ドジャースの日本人投手・山本由伸。(写真/陳志豪撮影 ) シリーズ通算3勝、防御率1.02という圧倒的な成績で、日本人では松井秀喜以来16年ぶり、そして投手としては史上初のワールドシリーズMVPを獲得した。
ドジャースが球団史上初のワールドシリーズ連覇を達成し、山本由伸が連投で胴上げ投手となり、日本人投手として初のMVPに輝いた。(資料写真/陳冠齡撮影)
第7戦:大谷翔平が先発、山本が締めた歴史的一戦 第7戦の先発は大谷翔平(31)。初回の打席でブルージェイズ先発マックス・シャーザーから安打を放ち、三塁まで進塁したが、先制点にはつながらなかった。投げては初回を三者凡退に抑える好立ち上がりを見せたものの、3回にボー・ビシェットの3ラン本塁打を浴びて先制を許した。
大谷翔平。(資料写真/陳志豪撮影) しかし、ドジャースは粘り強く反撃。4回にテオスカー・ヘルナンデスの犠牲フライで1点を返し、6回にはトミー・エドマンの犠牲フライでさらに1点を追加。7回に再びブルージェイズに加点を許したが、8回にマックス・マンシーのソロホームランで1点差に迫ると、9回にはミゲル・ロハスが守護神ジェフ・ホフマンから同点弾を放ち、試合は延長戦にもつれ込んだ。
ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が日本でウォームアップを行う。(写真/陳志豪 撮影 ) 延長戦では、前日6回を投げた山本が再びマウンドへ。連日の登板にもかかわらず冷静な投球を続け、延長11回にウィル・スミスの勝ち越しソロ本塁打でリードを奪うと、その裏の守りでは1死一・三塁のピンチを迎えながらも、アレハンドロ・カークをショートゴロ併殺に打ち取り、劇的な勝利を締めくくった。
山本の帽子が米野球殿堂入り 歴史的快挙に称賛の声 試合後、アメリカ野球殿堂は山本が第7戦で着用した帽子を展示することを発表した。第2戦での完投勝利、第6戦での先発勝利、そして第7戦でのリリーフ登板と、シリーズを通してチームを支えた功績が称えられたものだ。殿堂には、他にも第3戦でフレディ・フリーマンが放った延長18回のサヨナラ本塁打のバットなど、計8点の展示が決定している。
ドジャースの日本人投手・山本由伸。(写真/陳志豪撮影 ) ロバーツ監督は試合前、「全員が登板可能だ」と語っており、山本自身も「もし調子が良ければ投げたい」と志願していたという。監督は「彼は肉体を超えた精神力を持つ選手。私が見てきた中で最も強い投手の一人」と絶賛した。
大谷翔平。(資料写真/張庭瑜撮影)
MVP表彰式で「ヤマコール」 仲間からの称賛と涙 試合後の表彰式では、選手たちから「ヤマ」コールが沸き起こり、チーム全体が山本の奮闘を称えた。ロバーツ監督は「彼は史上最高の投手」と言葉を贈り、山本はトロフィーを高々と掲げ、歓喜の笑みを浮かべた。
2025年3月16日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手。(写真/陳冠齡撮影 ) 山本は第2戦の完投勝利、第6戦での先発勝利、そして第7戦での連投リリーフと、シリーズ3勝を挙げる圧倒的な働きを見せた。日本人選手のワールドシリーズMVP受賞は、2009年の松井秀喜以来16年ぶりであり、投手としては史上初の快挙となった。また、日本人の胴上げ投手としては、2013年の上原浩治(ボストン・レッドソックス)以来2人目となる。
佐々木朗希、山本由伸、大谷翔平の3選手が東京ドームで練習に姿を見せると、観客席から大きな拍手と歓声が上がった。(資料写真/陳冠齡特約撮影)
25年ぶりの連覇 ドジャースが歴史を塗り替える この歴史的勝利により、ドジャースは1999年・2000年のニューヨーク・ヤンキース以来、25年ぶりとなるワールドシリーズ連覇を達成。2025年シーズンを華やかに締めくくった。
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