「米台関係史上最高?」CNNが暴く「林佳龍NY晩餐会」欠席の波紋 台湾政府、米国支援の揺らぎを懸念

2025-11-03 11:20
2025年10月31日-総統・頼清徳氏が「陸軍装甲第584旅連兵三営装備式M1A2T戦車進水式」を主催した。(写真/顔麟宇撮影)
2025年10月31日-総統・頼清徳氏が「陸軍装甲第584旅連兵三営装備式M1A2T戦車進水式」を主催した。(写真/顔麟宇撮影)
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「今年秋、少し前の国連総会期間中に、台湾の外交部長がニューヨークの高級レストラン〈ル・ベルナルダン〉で晩餐会を開催した。出席した関係者によると、米政府の高位官員数名が本来出席する予定だったものの、最終的に姿を見せなかった。米側は仲介者を通じて“行程が非常に立て込んでいたための偶発的な欠席”だと説明したが、それでも台湾政府側は大きな挫折を感じている。複数の情報筋は、台湾がトランプ政権を自らの側に引き寄せるため、積極的にどのような行動をとるか再評価を進めていると話している。」

米有線テレビニュース(CNN)/2025年10月30日報道

トランプ米大統領がホワイトハウスに復帰後、中国の習近平国家主席と初会談を行い、台湾も両者の協議内容と結果に強い関心を寄せている。トランプ氏が会談を前に台灣について発した言葉が国内で大きな論争を呼び、「台湾は台湾だ(Taiwan is Taiwan)」との発言も、“台湾支持”の表明と捉えられた。しかし会談後、トランプ氏はエアフォース・ワン上で「習主席とは台湾について話していない」と明言し、多くの分析者がその意味を探っている。そんな中、CNNが「米中首脳会談を前に、台湾は米国の支持が揺らぐことを懸念」(Taiwan worries about US support wavering ahead of Trump’s meeting with Xi)という長文報道を打ち出し、民進党政府が主張してきた「米台関係史上最高」の見方を揺るがせている。

トランプ2.0と1.0の違い

CNNによると、トランプ氏の第二任期における対台湾政策は、第1任期とはまるで「180度転回」しており、これが台北の最大の不安材料となってい。思い返せば2016年、トランプ氏は大統領選勝利直後、当時の台湾総統・蔡英文氏からの祝電を受け電話応対し、数十年続いた外交慣例を破り北京とワシントンを震撼させた。その後、トランプ政権は台湾への軍事売却を加速し、台湾総統の米国経由を複数回承認した。当時のワシントンでは、長らく維持されてきた「戦略的あいまいさ」が「戦略的明確さ」へと微調整されつつあると考えられていた。

しかし、2025年のトランプ氏は別人のようで、選挙戦中に台湾が「米国の半導体産業を奪った」と繰り返し主張し、この発言は台北において強い不安を巻き起こしました。ホワイトハウスに戻ってからは、トランプ2.0政権は台湾問題に極めて慎重な姿勢を示し、一部の台湾への軍事支援を停止。今年初めには賴清徳総統の米国経由の旅程にも不要な混乱が生じた。 (関連記事: AI供給網で林佳龍氏「台米共同艦隊」提唱 日本専門家は日韓台の米国対抗を指摘 関連記事をもっと読む

ワシントンの対中問題専門家は、トランプ政権の対台湾政策について意見が分かれている。「単なる過去の米台関係に戻っただけ」という見方もあれば、高度な「戦略的再調整」の始まりとする見方もあります。米国の過去、オバマ政権やブッシュ政権時代には、台湾政策は慎重で控えめでした。ニューヨークのシンクタンク「Silverado Policy Accelerator」議長、ドミトリ・アルペロヴィッチ氏は「ある意味で、われわれはすでに“新たな常態”に戻っている」と述べています。

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