トップ ニュース 第38回東京国際映画祭が開幕 「台湾映画文藝復興」特集に豪華陣容が集結
第38回東京国際映画祭が開幕 「台湾映画文藝復興」特集に豪華陣容が集結 第38回東京国際映画祭が開幕し、「台湾映画文藝復興」特集に参加した台湾の監督や俳優たちがレッドカーペットを華やかに彩った。(写真/©2025 TIFF提供)
第38回東京国際映画祭が10月27日夜、東京・宝塚劇場で開幕した。文化部駐日台湾文化センターは今年も映画祭主催側と連携し、「台湾映画文藝復興」特集を展開。台湾映画界の第一線で活躍する監督や俳優陣がレッドカーペットに登場し、華やかなスタートを印象づけた。
第38回東京国際映画祭が開幕し、「台湾映画文藝復興」特集に参加した台湾の監督や俳優たちがレッドカーペットを華やかに彩った。(写真/©2025 TIFF提供)
会場には、『人生海海』の廖克発監督、『雙囍』の許承傑監督、同作プロデューサーの苗華川、俳優の劉冠廷、余香凝、吉岡里帆、『樹冠羞避』の張均瑜監督、俳優の黃可欣らが姿を見せ、台湾特集の存在感を強く印象付けた。
台湾文化センターは近年、東京国際映画祭や大阪アジアン映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭などとの連携を深め、台湾映画の国際的な認知向上と交流の場を拡大してきた。本年も「ワールド・フォーカス」部門で台湾作品が上映されるなど、最新の創作動向を日本の観客に伝える機会となっている。
今回の特集では、第62回金馬奨で複数部門にノミネートされた廖克発監督の『人生海海』、第60回金鐘奨のテレビ映画賞と最具潜力新人賞を受賞した張均瑜監督の『樹冠羞避』、許承傑監督の『雙囍』、唐福睿監督の『丟包阿公到我家』の4作品が東京・有楽町エリアなどの劇場で上映される。作品群は多様な視点と新たな表現力を通じて、台湾映画の創造性と進化を示す構成となっている。
映画祭は10月27日から11月5日まで、日比谷、有楽町、丸の内、銀座など都心各所で開催される。また会期中には、九把刀監督による話題作『月老』(2021年)が日比谷の屋外会場で特別上映され、日本の観客に再び台湾映画の魅力を届ける機会が設けられた。
さらに、台湾出身の俳優・桂綸鎂が本年度のコンペティション部門審査員に選ばれたほか、新設の「アジア学生短編映画コンペティション」では、台湾藝術大学の王浩泰氏による『青春的回擊殺球』、陳莉璇氏の『保密例外』が選出されるなど、若手人材の台頭も注目されている。
クラシック作品としては、『牯嶺街少年殺人事件』や『愛殺』、黒澤明監督が高く評価した『冬冬的假期』などの4Kデジタル修復版も上映される。また、台湾国際女性映画祭の卓庭伍、謝以萱、陳慧穎が「女性映画祭の力」セッションに招かれ、日韓の女性キュレーターと共に映画祭における女性の役割と意義を議論するプログラムも組まれた。
開幕当日、文化部駐日台湾文化センターの曾鈐龍主任は出席した台湾映画人に声をかけ、文化部長・李遠氏および駐日大使・李逸洋氏からの激励の言葉を伝えた。今年の東京国際映画祭における台湾映画特集と関連イベントは、多彩な作品群と映画人の交流を通じて、台湾映画の創作力と文化的厚みを鮮やかに浮かび上がらせた。日本の観客にとっても、台湾映画の新たな魅力を再発見する機会となりそうだ。
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